いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られたテディベアと友人になれるように祈る。
彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。
それから27年の月日が経ち、中年となっても親友同士であるジョン(マーク・ウォールバーグ)とテッド。
一緒にソファでくつろいでは、マリファナをくゆらし、映画を楽しんでいる彼らにジョンの恋人ロリー(ミラ・クニス)はあきれ気味。
ジョンに、自分とテッドのどちらかを選べと迫る。
シネマトゥデイより。
ぬいぐるみに魂が宿るというと、ハートウォーミングなファンタジーを想像しますが、全然そんな映画じゃありません。
例えるなら、人気の萌えアニメのロリな幼女を好きになって、声優を調べてみたら、アラフォーのおばさんだったというカオスさを楽しむ作品。
しかも、しゃべるテディベアとしてテレビに出たりして、ある程度セレブになった過去があるため、身を崩した子役のようにジャンキーみたくなってます。
ジョンはジョンで、ロリーという恋人がいながら、テッドに誘われると、最終的にはテッドを優先してしまう始末。本当にダメなコンビです。
結局、それが原因でロリーと喧嘩するハメになったりするんですけどね。
テッドがジョンのある言葉にキレて、ぬいぐるみだてら、ジョンを殴りまくるシーンは結構面白い。ただ、よく考えると、ぬいぐるみに殴られて、劣勢になる大人というのはどうだろうとも思います。綿だから痛くないんじゃないんですかね?
ちょっと謎だったのが、テッドがある人物に追いかけられて高いところに昇っていくというシーンがあるんですが、ストーリーの都合とはいえ、ぬいぐるみなんだから跳び下りればいいんじゃないかと違和感を感じちゃいました。
個人的にはオッパイは一度しか出てこない上、絵が描かれてるし、下ネタもきつくないので、結構楽しめました。
ただ、この映画には難点があって、
アメリカの映画やドラマがわからないと笑いがわからない
シーンややりとりが結構あること。多分、若い世代で【フラッシュ・ゴードン】を知ってる人は少ないでしょう。ちなみにドラマ版はリメイクです。ネタにされてるのは映画版です。ついでに書いておくと、【フレッシュ・ゴードン】はエロパロディです。
他にも【アルフ】とか何のことだかわからない人が少なくない気がします。こちらは地球人の家に居候している宇宙人のことなんですけどね。昔、教育テレビで放送していて、所ジョージが声優をしてました。
この辺がわからないと、【フラッシュ・ゴードン】の主演だったサム・ジョーンズが本人役で出てきても、作品内の設定としか思えないと思います。仮にも音楽をクイーンが担当してたんですけどね。
トム・スケリットも本人役で出てましたが、こちらはそんなに引っ張らなかったのでちょっと意外。
もっとも、なんでノラ・ジョーンズを本人役でわざわざ出演させたのかはよくわかりませんでした。【マイ・ブルーベリー・ナイツ】では主演ですが、あとは【トゥー・ウィークス・ノーティス】での本人役くらいしかないはずなんですが。
ラストも【フラッシュ・ゴードン】ネタなので、余裕があるならオリジナルの【フラッシュ・ゴードン】だけでも観ておくと、より楽しめるかも。観なくても、大筋には関係ないので、楽しめますけどね。
なんとなく、お互い下ネタが平気な恋人や夫婦で観る映画という印象でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(抱腹絶倒というわけではないし、たまに置いてけぼり感があるので、★9まではいかない雰囲気。)
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