孤児院育ちの3人組、西山、高村、藤本たちは、閉店間際のコスモ銀行を襲撃。
だが計画は呆気なく失敗し、彼らは警察に取り囲まれてしまう。
戸惑った西山たちは、銀行内にいた行員や客らを犯人に見立てるという奇抜なアイデアを思い付くが・・・。
シネマトゥデイより。
いまは解散してしまい、それぞれの活動をしているお笑い集団ジョビジョバの舞台【ジョビジョバ大ピンチ】を映画化した作品。
孤児院育ちの3人が南の島にある『楽園』で過ごす夢を叶えるため、銀行強盗を実行。
素人にしては順調と思えた計画なんですが、ガッツ石松演じる元刑事の警備員が支店長と金庫に閉じこもってしまい、計画が破たん。
寿退社する予定だった相田のためにサプライズパーティーが用意されていたため、行員のほとんどは1つの部屋に集まっており、ロビーには少数の客のみ。閉店間際とはいえ、ゆるゆるです。
もっとも強盗側も素人なので、人質に逃げられそうになったりして、たまたま居合わせた警官たちに見つかってしまい、金を手に入れるよりも先に警察に囲まれてしまう羽目に。
で、やってくる警察なんですが、なんか見覚えのある人たちばかり。【踊る大捜査線】の幹部とか、SATの隊長が登場します。
ちなみに恩田すみれ役の深津絵里と、新城役の筧利夫はスペーストラベラーズとなる人質になってます。
銀行強盗は、金城武、池内博之、安藤政信と意外と普通なんですが、人質の方が普通に見えても濃い設定。
寿退社する予定の銀行員、離婚のために口座を解約しに来た夫婦、挙動不審な行員、自分のキャッシュカードの暗証番号を忘れた電気屋、ぬいぐるみを持って外貨の両替に来ていた謎の男という面子。
大勢の警察に囲まれた銀行強盗たちは、何か誤解されていることを知るが、それを利用して自分たちがもっと大きな組織に見せかけることにする。
その過程で濃い人質たちと親密になっていき、銀行強盗のひとり藤本が好きだったアニメ番組『スペーストラベラーズ』を名乗ることに。
アニメ『スペーストラベラーズ』の登場人物と、銀行強盗と人質たちが同じ8人、なんとなく似ていることもあり、対応したキャラクターを名乗ることになるんですが、初めは渋っていた人質たちもノリノリになっていきます。
しまいにはキャラクターに納得いっていない筧利夫演じる離婚夫婦の夫を説得し出す始末です。ホイという中国人みたいなキャラクターで拗ねる筧がちょっと可愛いです。
ちなみにこのアニメ版【スペーストラベラーズ】。後から23話、24話という設定ですが、OVAとして制作されてます。
まるで銀行強盗ごっこをしているかのような銀行内ですが、外ではメンツにかけて事件を解決しようとする警察がいて、いつまでも遊びの時間は続きません。
やがて決断を迫られることになるんですが、そこで悲劇が起こってしまいます。
いかにも舞台の映像化という作品のため、映画らしさを求める人たちには評価が低い様子。
ただ、
コントを2時間やってる
と思えば普通に面白いので、映画らしさにこだわりがなければ、本当に面白いと思います。
個人的にはコミカルなシーンとシリアスなシーンで緩急がついてて、結構好きな作品です。
ただ、ジョビジョバのカメオ出演シーンはいらなかったんじゃないかと。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(どうせなら、アニメ版は映像特典として付けて欲しかった)
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