クリスマス・イブを雪乃(水野美紀)とデートするはずだった警視庁交渉課準備室課長の真下(ユースケ・サンタマリア)は、室井管理官(柳葉敏郎)に呼び出され、何者かにのっとられた東京の地下鉄の最新鋭実験車両事件に挑むが……。
シネマトゥデイより。
【踊る大捜査線】のスピンオフ。TVシリーズではキャリアなため、すでに警部補にも関わらず、青島のアクの強さと、自身の腰の低さのせいで気づけば後輩扱いされるヘタレキャラ。
青島とは対照的に熱くならず、ひょうひょうとしている割に着実に昇進しているというしっかりした面もあったりします。
そんな彼も劇場版第2作で交渉人となっていて、本作で柳葉敏郎演じる室井に招集されるまでになり、とうとう主役になっちゃいました。
肝心の本編はというと、乗っ取られてしまったコンピューター制御で縦横無尽に走り回れる地下鉄を奪い返すストーリーで、設定的にはとても面白い。きっとアメリカで撮ってたら、もっと面白い作品になってたと思います。
ただ、残念なことに日本の映画は派手な爆発等の演出は撮りづらいので、なんとなく予定調和的なマッタリ感。
『踊る』シリーズとしての面白さはあるんですが、逆に言えばそれだけ。
基本的にこういうアクションではない推理映画や刑事ドラマは、犯人とのやりとりがキモで、意外な正体がオチだと思うんですが、オチが放棄されているため、過程が台無しになってます。
長編のRPGをやっていて、ラスボス戦の城に入った瞬間、ムービーが流れて魔王と戦う意気込みを語られてエンドロールくらいに気持ち悪い。
『踊る』なので、メインの事件の裏で真の目的が進行しているんですが、そっちの方が個人的には好きでした。
オススメ度(10段階)……★★★
(『踊る』ファンなら小ネタが入るので飽きないけど、そうでないと勧められない)
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コメント
面白かったです 手の込んだことする割に
犯人もなんなんだ~みたいに思いますよね
>カズさん
コメントありがとうございます。
ネットでは、容疑者室井慎次に出てきた
灰島が犯人とかいう説まであるみたいですね。