【パコと魔法の絵本】


昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫(役所広司)は、一番の嫌われ者。ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)に出会う。

シネマトゥデイより。

CMや特番を見ている限り、コメディメインで最後だけ感動で泣かすような作品だと思って視聴。

……コメディに並べちゃダメじゃないのか、コレ?

という感じで泣きの要素が多いです。

1日しか記憶を保てず、両親も亡くしている少女が明るく振舞う姿に感動するというレベルでなく、変わり者の患者たちのほとんどが悩みを引き摺っていて、かなり切ない。

【やわらかい手】をコメディに置いている店もありますが、こういう悲喜劇はあまりコメディに置かない方がいいと思うんですよね。

カエル王子のCGを見て、暗い気分を切り換えようと思って借りたんですが、ボロ泣き。ただ、ずっと暗いストーリーではなく、ところどころにカエル王子のCGが挿入されたり、阿部サダヲの怪演というか、バカっぽい演技が挟まれるため、まだ救われます。

もっとも、そういうコメディシーンがあるからこそ、悲しいシーンが強調されるのが悲喜劇なんですけどね。

でも、本当に役所広司演じる大貫の『心の壁』は厚く、自分の存在に関わるだけに切な過ぎます。実際、よほど望まれた環境でなければ、老人になったら誰しもが感じる不安。自分がその立場だったら、人間不信にもなるよなって共感させられました。

ただ、そんな悲劇的要素の強さをアピールしてきましたが、クライマックスの絵本の内容を演じるシーンは本当に笑えます。多少シュールな感じはありますが、そこだけで5分くらいのアニメ作ってくれないかと思うくらい。

全体的にシュールな感は否めませんが、実はオーソドックスな悲喜劇として、模範的なかなり良い作品でした。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(劇団ひとりだけは立場がない気がする)

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