【ザ・マジックアワー】


暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後登(妻夫木聡)は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出すハメに。期限の5日が迫ってもデラを見つけ出せない備後は無名の三流役者・村田大樹(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげるという苦肉の策を思いつくが……。

シネマトゥデイより。

テンポのいい演出と、予想外の展開が定評の三谷作品ですが、こと映像作品に関しては【古畑任三郎】がピークで、確実に降下線を辿っていると思う。

特にこの作品を観た印象が

玄人向けに作られている

という印象。決して笑えないわけではないし、作品としても酷くはない。

役者にしても、妻夫木聡、佐藤浩一、西田敏行をはじめ、演技力の高い人たちが集められている。

脚本も、脚本を理解している監督も、役者も揃っているのだから、普通に考えればつまらないわけがない。

にも関わらず、素直に笑える娯楽映画になっていないのは、面白いと思うことがズレてきてしまっているんだと思う。

面白い味だろって珍味をいくつもいくつも並べられる感じ。珍味は少ないから珍味なわけで、並べて出されたくはないわけですよ。

どんなに珍味が好きな人でも、うなぎパイと生八つ橋、アボガドをまとめて出されたら、1つずつ出してくれと言うと思います。

俳優陣をイメージと違う役につかせる面白さや、佐藤浩一の天然っぽい演技とか、ドタバタコメディとかそれぞれは面白い。

でも、代わりに過去の三谷作品のようなテンポと意外性が死んでいる。多分、舞台だったらこんな変な間にならずに楽しめただろうにと思うだけに残念。

残念ながら、三谷幸喜は一般的な映像作品に向かなくなってきているということを証明してしまった映画でした。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(多分、ハマるか、ハマらないか両極端)

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2件のコメント

  1. Arinko より:

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    プロっぽいコメントですね!
    監督さんの過去の映画と比べてみたりできちゃうなんて彼の作品をたくさん見ているのですね≧(´▽`)≦
    なるほど~~
    確かに不思議土は一気に上がっていましたですね~
    私はもともと彼の映画が好きなので、面白かったですが、彼の映画をあまり見ないひとが見たらどうかと言われると難しいかも!!

  2. enta_mattari より:

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    >Arinkoさん
    コメントありがとうございます。
    プロではないですけどねw
    一応、毒舌系ブログなので、うがった観方とも
    言えますし。
    こういうのって多分権威付けだと思うんですよ。
    三谷作品だから好きなのか、好きな作品が
    三谷作品だっただけなのかっていう。
    たとえば、この作品が聞いたこともない
    人の作品でも同じ評価をしていたかという
    考え方で。
    そう考えると、この作品は考え過ぎな印象を
    受けるんです。

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