【自虐の詩】

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子どものころから不運続きの幸江(中谷美紀)は、乱暴者で酒飲み、仕事もせずギャンブルに明け暮れるダメ亭主イサオ(阿部寛)に健気に尽くしていた。見かねた隣人に別離を勧められ、パート先の店主にしつこく言い寄られようとも、イサオと一緒にいることが何よりも幸せ。そんなある日、刑務所帰りの父親が幸江の前に現れる。

シネマトゥデイより。

気にはなっていたものの、原作が好みの分かれるマンガなこともあり、敬遠していた作品。

【TRICK トリック】観たことだし、阿部寛&堤監督つながりで観るかという感じで視聴。

これ、映画だよね?

それが全体的な感想。原作が4コマなせいもあるのかもしれませんが、深夜によくある5分~15分程度のミニドラマを再編集したような印象。

シチュエーションが変わるだけの繰り返しネタも、繰り返すことの面白さというのがあるのはわかるんですが、いまひとつ。

前半の見どころとなる『ちゃぶ台返し』もあそこまで続けてしまうと、食べ物がもったいないという気持ちが働き、不快に感じる人もいると思う。

個人的には阿部寛演じるダメンズが本当にくだらないことで切れて、ちゃぶ台を返すため、食事もままならない中谷がささやかな抵抗を試みるというのが面白い。

元々フェミニンなイメージが強かった中谷の変顔まで披露してるし。寿司のバージョンでは跳んでる寿司をくわえるのかと思ったほど。

ただ、後は遠藤憲一が出てくるシーンの流れるような展開に対する笑いがある以外、基本的に貧乏くさい。

遠藤憲一扮する飲食店の店主が、名前とは裏腹に不幸な女『幸江』に「僕の方が幸せにするから」とプロポーズして断られるシーンは、何か独特な幸福論があるんだと思わせる。

実際、この作品に出てくる人々は、観ている側からしたら明らかに貧乏だったり、幸せとは思えない。

でも、本人たちはそれを全然嫌だと思っていないし、そんな中に小さな幸せを見出している。それが評価につながっているんでしょうね。

でも、やっぱり三谷作品のような楽観的な中に感動があるコメディとは対極に位置するので、卑屈な笑いが嫌いな人には勧められない作品だと思います。

オススメ度(10段階)……★★
(阿部寛のパンチ頭やロン毛サングラスは必見の価値ありですが、観る人選ぶ作品なので勧めづらい)



↑予告編

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