故郷アフリカへ帰るはずが、メキシコ商人に騙されて香港行きの船に乗せられた黒人4人組。ある日、病気で死んだ一人を残し、大嵐の中ボートで脱出を図った3人は駿河湾の庵原藩に助けられる。音楽好きの藩主は彼らの演奏するジャズの虜となり……。
シネマトゥデイより。
時代考証よりも面白さを優先した時代劇コメディ。
南北戦争が終結し、奴隷が解放されたものの、いまだ差別が残るアメリカ。アフリカに帰ろうとして、いい加減なメキシコ商人に騙され、香港行きの船に乗せられてしまいます。
その最中、叔父が病気で死んでしまい、意を決した3人は嵐のどさくさで逃亡。日本に漂着します。
この漂着までが地味に長く、吹き替えも何言ってるのかわかりづらいため、何の映画を見てるのか忘れ始めます。
元々の小説は南九州らしいんですが、駿河に変更になり、民衆にええじゃないかが流行ってます。南九州だと、ええじゃないかが流行ってないから変更したとかなんですかね?
ええじゃないかは諸説あるんですが、一説には薩長が倒幕するために混乱をさせようとした策とも言われているので、意外と侮れません。
ちなみに本来なら戊辰戦争の真っただ中だと思うんですが、みんな浮かれまくりです。
キリシタンと思われて処罰されたりしないよう、黒人たちを地下牢に入れているはずなのに、全力で演奏したり、踊ったり。
普通なら敵対している相手を同時に通さないものですが、完全に通り抜け自由にしてしまっているので薩摩と旗本が鉢合わせ。
自分たちの屋敷の中で薩摩と旗本が戦い始めても、
おかまいなしにジャズセッション
しています。
というか、むしろ加熱していって、参加者は膨れ上がり、本当にフリーダムな状況に発展していきます。はっきり言って、ええじゃないかよりも、よっぽど凄まじいです。
実際は他にも江戸で世継ぎ誕生と思ったら、妻が不義密通していて、大問題に発展してみたりもしてるんですが、すべて放り投げてしまいます。
まあ、演奏中に描いているビジュアルが世間を表わしているんでしょうけどね。
そんなわけなので、深いところではストーリーがちゃんと進行してはいるんでしょうけど、基本的には古谷一行演じる大名の海郷亮勝がジャズセッションを始めたら、ストーリーは終わったと思っていいです。
あとは基本的に登場人物たちが踊り狂いながら楽しそうにセッションしてるだけなので。
また、wikiのキャストにタモリの名前があったので一生懸命探して、最後まで頑張っていたら、あまりにも予想外の恰好してました。視聴の際には頑張って探してみてください。
クライマックスの演奏中のどこかです。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(ストーリーはあってないようなものですが、面白かったです。)
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