一流商社に勤務する鈴木静香(三吉彩花)は、曲が流れた途端に歌って踊らずにはいられなくなるという催眠を催眠術師にかけられる。
翌日から静香は、テレビから流れる音、携帯電話の着信音、駅の発車メロディーなど、ちまたにあふれる音楽に体が勝手に反応してしまう。
なんとか術を解いてもらおうとするが、催眠術師はどこにもいなかった。
シネマトゥデイより。
公開当時、ケーブルテレビで関連作特集を組まれていたため、流れていた予告で気になっていた作品。
個人的には矢口史靖のミュージカルというと、【ウォーターボーイズ】や【スウィングガールズ】の集団演技が訪仏とされますが、本作はとにかく面白い。
とある出来事のせいでミュージカルが嫌いな主人公静香。
預けられた姪と訪れた施設の小屋で、マーチン上田の催眠術にかかってしまう。
それはなんと、歌や音楽が聴こえたらミュージカルスターになった気分になるというもの。
重要な会議で踊り出したものの、何故か取引が成功し、憧れの先輩村上にチームへの参加を打診される。
しかし、このままでは仕事にならないため、静香は1週間の猶予をもらい、催眠術を解くために奔走するという展開。
まずは催眠術をかけられた小屋に行ってみるものの、3人の借金取りがいるだけで、マーチン上田は逃げた後。
興信所の調査員渡辺に依頼したものの、村上とのデート中にやらかしてしまい、自力で探すハメに。
報酬を踏み倒された千絵とともに、新潟、青森、札幌と追いかけることになるんですが、その間にもトラブルが発生しまくります。
いなかもんとバカにした相手の抗争に巻き込まれたり、ワケありストリートミュージシャンの洋子の企みに加担させられたり、イケメンに弱い千絵のせいで酷い目にあわされたり。
洋子のくだりにいたっては、登場の段階から嫌な予感しかしませんが、目的地まで乗せてくれればお金はいらないというので、ちょっと安心してしまいます。
でも、結局やっぱりそうじゃんかよってなるのが逆に面白かったですけどね。
全体的にここで踊りだすのかとか、選曲が笑いをとりに来ているので、かなり笑えました。
主演の三吉彩花は何度も見ているはずなんですが、ちょっとピンと来なくって、TVドラマ【エンジェル・ハート】の香瑩でやっとわかったくらい。
にも拘わらず、目が釘付けになるくらい、惹きつけられます。
絶世の美女だとか、すごいセックスアピールがあるとか、そういうことはないんですが、
ダンスシーンとか何故か色っぽい。
ファッションモデルでもあるので、スタイルいいのは間違いないんですが、言葉にしづらい感じ。
ある意味、すごく個性的な魅力のある女優な気がします。
ダンスシーンの入るバランスや、ストーリーのテンポがよく、とてもわかりやすいので安心して楽しめるんじゃないかと。、
気になるとすれば、ダンスシーンが現実なのか、周囲は妄想なのかがわかりづらいのと、選曲が昭和ってことくらいですかね。
それを差し引いても十二分におすすめできる作品でした。
あ、主要な人物みたいに扱われてる三浦貴大演じる先輩の村上ですが、それほど出番はないです。
ストーリーに必要な人物というだけでした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(40代以上のコメディ好きなら★10でもいいくらい)
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