【ブラザーサンタ】


ブラザーサンタ [Blu-ray]

サンタクロースことニコラス(ポール・ジアマッティ)の兄フレッド(ヴィンス・ヴォーン)は、弟とは大違いのダメ人間。努力はしたもの弟のような善人にはなれず、悪事を働き刑務所に入ってしまう。

兄思いのニコラスは「北極でクリスマス用のおもちゃ作りを手伝うこと」を条件に、フレッドの保釈金を立て替えるが……。

シネマトゥデイより。

弟と比較され、弟ばかりが褒め称えられてきたフレッドは、成長して捻くれた大人になり、弟のニコラスは聖人サンタクロースに。

現実にも家族と比べ続けられることって結構あると思いますが、これはそのレベルが酷過ぎます。

兄のフレッドは良い兄であろうとするのに対し、ニコラスは悪気がないんですが、その好意を無駄にしているんですよね。

あまりにも寛容で博愛なため、せっかくフレッドがニコラスのために作ったノートまで貧乏な友人にあげてしまうほど。

母親もそんなニコラスを褒めて、フレッドにニコラスを見習うように言うのだからたまりません。

おかげでフレッドはすっかりひねくれて、サンタクロースをただの目立ちたがりと子供に教え込んだりします。

そんなフレッドなので警察に捕まってしまい、弟に保釈金を払ってもらう代わりに北極で働くことに。

空飛ぶトナカイのソリで北極についたフレッドは、エルフたちとともに働くことになるんですが、トラブルばかり起こします。

しかも、今年は本部から指導員クライドが来ていて、問題があればサンタクロースの工場を閉鎖するという状況。

その上、ある理由からクライドはどうやら工場を閉鎖したいようで、トラブルを起こすように暗躍をしてきます。

そして、クライドの画策によって、いままでどんな事があっても寛容だったニコラスが、フレッドと初めての喧嘩をしてしまう。

フレッドは北極から帰ってしまい、プレゼントは間に合わず、夜明け前にプレゼントを配り終えなければサンタクロースの工場は閉鎖されてしまうことに。

はたして、サンタクロースのプレゼントは世界中の子供に届くのかという展開。

序盤のたくさんのコスプレサンタクロースたちとのチェイスは結構面白いものの、その他は爆笑というよりは、

クスクス笑う感じの笑いが多く、

ヒューマンドラマの要素が意外と強い印象。

エルフたちのコミカルな演技は楽しい雰囲気なので、子供とか好きそうです。

全体的なストーリーの根幹に、人を比較することの功罪というものがあり、誰かと比べられることで喜ぶ者と、苦しむ者がいるということが描かれています。

悪い事をするにしても、やっぱりそこには理由があるはずだから、それを知る事が大事という感じ。

初めてフレッドと喧嘩をしたニコラスが、「初めて気がついた。嫌われていたなんて……」とつぶやくんですが、それに対してフレッドが「嫌ってはいない。いなければと……」というやりとりがあり、フレッドがいまでもニコラスを好きだからこそ苦しんでいる心境がうかがえます。

その原因となった母親をキャシー・ベイツが演じているんですが、良くも悪くも自分の考えが正しいと思ってそうな人物の演技が本当にうまいよなあって思います。

男兄弟のストーリーですが、小さいお子さんと、子育て中のお母さんで観て欲しい作品です。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(父親が空気過ぎ)

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