【バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)】

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かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡(ふうび)した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。

しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。

さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……。

シネマトゥデイより。

第87回アカデミー賞の作品賞をはじめ、4部門を受賞した作品で、主演はマイケル・キートン。寺島しのぶが上映前にネタバレして、話題になりました。

とはいえ、アカデミー賞って玄人受けと言えば聞こえはいいですが、一般受けしないと思う作品が受賞することが少なくないんですよね。

【アーティスト】とか顕著でしたが、あの映画を観て、日本で受けると思った評論家は、揶揄される方の意識高い系なんでしょう。

この【バードマン】も一般受けしないタイプ。

ストーリー自体は落ち目になった中年の映画俳優が、再び成功を掴むために舞台演劇の世界に飛び込む。

そこで若くして才能に溢れる舞台俳優のマイクに会うことになるんですが、彼は自分の考えに合わないと、平気で舞台をぶち壊すような男だった。

再起のため、すべてを賭けた舞台なのに、若い俳優はおかまいなし。妻とは別れ、ドラッグにはまっている娘には辛くあたられるようになっていた。

リーガンが再起のために選んだ舞台は、誰からも愛されてないと感じている男と、その妻、妻と浮気をする友人による夫婦愛と不貞の物語。

舞台のラストは妻と友人の不貞の現場に突入し、何故自分は愛されないのかを嘆きながら、自殺をするというもの。

自殺はともかく、愛されていないと感じ、追い込まれていくという展開が、現実のリーガンとシンクロしているように見えます。

果たして再起を賭けた舞台は成功し、家族との関係はどうなるのかというのが主なストーリー。

この通り、ストーリー自体はかなり単純なものだし、普通に見る分には笑えるシーンもあり、楽しめると思います。

ただ、終始、作品中の映像演出がリーガンの妄想なのか、実際に起きていることなのかわかりにくく、映画を見慣れている人たちでも困惑しそう。

多分、この映画の最大の特徴となっているワンカットという手法が起因しているんでしょう。

リーガンは何かがあると、超能力で物を動かしてストレスを解消しているようなシーンがあるんですが、他に人がいないので、実際に超能力なのかはわからない。

他にもそういったシーンがあるものの、あくまでリーガンのファンタジーであり、現実には別の手段を使っているような提示をされるんですよね。

にもかかわらず、完全には否定されず、よくわからないというのが普通の感想になると思います。

これを見て、ストーリーがどうだとか、これこれというシーンがどうとかいう感想ではなく、この映画のテーマはこれこれで、あのシーンは何を表しているとかいう人はエスパーか、ただの知ったかぶり、本人か、関係者としか思えません。考証のために何度も見たという人は別ですが。

確かに映像や、技法、深みのある演技等は称賛に値しますが、芸術であって、娯楽ではないという印象。

難解な作品なのに、深く考えずに見た方が面白い

っていうのは、商業作品としては、ちょっと本末転倒なように感じます。

見るのに疲れる作品なので、買って見るのでなく、レンタルで見るなら1週間レンタルになってからの方がおすすめです。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(理解がしづらいだけで、映画としてつまらないわけではありません。)

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