大の酒と女好きのウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)は、プロの金庫破り。
クリスマス時期にサンタの格好をして相手を油断させ、相棒(トニー・コックス)とデパートで犯行を繰り返していたが……。
シネマトゥデイより。
酒と女に本当にだらしのないウィリーは、小人症の相棒マーカスと目標の店に潜入して、内情を調べては泥棒と金庫破りをする生活。
潜入のためにサンタの格好をさせられるウィリーですが、暴言を吐くは、酔っぱらうはメチャクチャです。
ただ、そんな彼にも苦手なものがあり、デパートのイベント中に現われたデブでちょっと知恵遅れのような感じの子供。
どうやらいじめられっ子みたいなんですが、やたらとウィリーにまとわりついてきます。
初対面から偽サンタだと言ってくる割には、ウィリーのことをサンタと呼び続ける謎の少年サーマン。
サーマンの家に住んでいるのは痴ほう症のお婆さんだけで、父親は冒険に出ているとのこと。
バッドなサンタはここぞとばかりにサーマンの家に居ついて、金庫の金をちゃっかり着服する始末。
しかし、それでも懐いてくるサーマンをうっとうしいと思いながらも、なんとなく気になり始めるウィリー。
実はサーマンの父親は刑務所に入っているんですが、幼いサーマンには冒険に出ていると教え込んでいるようです。
ウィリーもそんな事は知らないんですが、なんだかんだ言いながらも、サーマンの相手をするようになっていきます。
相変わらず、酒と女にだらしないものの、まるで父親の代わりを務めるかのような言動をとり始めるウィリー。
自分を卑下してばかりのサーマンを本気で叱ったりまでします。
普段はろくでなしのウィリーが熱くなる
シーンなんですが、かなりかっこいいので見どころです。
必要以上に物を盗む相棒のマーカスとその恋人に嫌悪感を抱いていた彼は、いまの生活にも嫌気が差し始めている様子。
しかし、警備主任のジンに正体がバレてしまい、脅されたことからウィリーとマーカスの間にも亀裂が入っていくことに。
そんな中、自分のことを友人と思ってくれているサーマンのことが気になってたまらないウィリーは、少年に手紙を託して金庫破りへと向かいます。
改心し始めたウィリーの言動はどう考えてもフラグにしか思えませんが、結末は観て確かめていただきたい。
言動は汚いし、ちょっとアダルトな内容ですが、意外とクリスマス向きの温かいストーリーでした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(デパートのマネージャー役を演じたジョン・リッターがこの映画を撮影後に他界したため、クレジットに追悼メッセージが記されてます)
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