パッとしない容姿だった高校時代の友人ベッキーが結婚することになり、式が行われるニューヨークで再会した親友同士のレーガン(キルステン・ダンスト)、ジェナ(リジー・キャプラン)、ケイティ(アイラ・フィッシャー)。
だが、レーガンは恋人と結婚する雰囲気はゼロ、ジェナは元カレに未練たっぷり、ケイティは体だけの関係を繰り返してばかりと、満足な恋愛ができていない上に、さえなかったベッキーが先に結婚するのが面白くない。
そんなウサを結婚前夜パーティーで晴らすが、はしゃぎ過ぎて新婦のドレスを破ってしまい……。
シネマトゥデイより。
ウェディングムービーのトラブルってほぼ前日に起きますが、この映画もやはり結婚前夜に起きた大トラブルを描いています。
豚顔のデブで、自分たちより格下だと思っていたベッキーが結婚することを知り、納得のいかない高校時代の友人たち。
レーガン、ケイティ、ジェナは美人にも関わらず、それぞれに問題があり、結婚出来ないまま、30代を迎えています。
独身前夜の男女分かれてのバチェラー・パーティーの最中に、ひょんな事から花嫁の不満が爆発。
女性側のパーティーはお開きになり、レーガン、ケイティ、ジェナはとり残されてしまいます。
しかも、やめればいいのにふざけていてウェディングドレスを破いてしまい、なんとかしようとするという展開。
仕切り屋だけど、傲慢なレーガン、アバズレなジェナ、ドラッグまみれでおバカなケイティで何とか出来るはずもなく、時間だけが過ぎていきます。
特にケイティにいたっては、本当に何の役にも立ちません。むしろ、足を引っ張るくらいの勢いです。
泥棒が押し入ったことにしてとか言い出して、ボトルを投げ割って注意されてるのに、何故かオブジェをぶち壊したりと状況を悪化させる天才としか思えません。
しかも、ドレスが破れてヤバいからなんとかしようと裁縫できる人を探しているのに、変に洋服の知識があることを尋ねられて、服飾の学校に通ってたと言い出すレベルのアホです。
散々走り回った結果、そんな事を言い出すんですが、結果的にケイティは使いものになりません。
というか、彼女に限っていえば、作品中、問題を起こすことはあっても、解決の糸口には一切ならないという謎なキャラクターと化しています。
仕切り屋ポジションなのと、花嫁を含め、それぞれの登場人物をつなぐ役目なので、作品としてはレーガンが主役らしい。
でも、見終わった感想としては、アバズレなはずのジェナが主役としか思えないんですよね。
確かに性的な意味ではゆるい感じだし、ケイティ同様ドラッグはやめてませんが、一番良識的だし、一番ドレスを直そうとしてたのも彼女。
元彼とのストーリーもあり、普通ならジェナが主役に見えると思います。舞台が元になっているようなので、その辺りが影響しているんですかね。
なんにせよ、結婚式に関してはなんとか形にはなりますが、よくよく考えると、
4人の人間関係の問題は何にも解消されてない
というわけのわからない結末。
女性視点ではあるあるだと思うし、トラブルコメディとしては面白い部類ですが、あんまり爽快感はない映画でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(他のバチェラー・パーティーもののように突き抜けてないのが残念。)
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