他人の結婚式を成功させることに生きがいと使命感を感じるジェーン(キャサリン・ハイグル)。
そんな彼女が密かに思いを寄せるのは、優しい上司のジョージ(エドワード・バーンズ)。
しかし、彼はジェーンの妹で美人モデルのテス(マリン・アッカーマン)と知り合い、短期間の交際を経て結婚することになってしまう。
シネマトゥデイより。
ラブコメディなので、軽くネタバレしています。ネタバレ一切嫌という人は回れ右でお願いします。
他人の結婚式を手伝ってばかりのジェーンは、結婚式のかけもちも当たり前という女性。好意を寄せていた上司のジョージは妹のテスに一目ぼれ。
あっという間に婚約してしまいます。
こういう他人に尽くした結果、損をしたり、幸せになれない人っていますよね。
よく、
「情けは人の為ならず」
と言いますが、お人好し過ぎてもいけないんでしょうね。
結婚式に限らず、様々な事に対して、他人のために何かをしてばかりのジェーンは、母親が亡くなってからは母親代わりをこなすほど。
対照的に妹のテスは自分のことばかりで、必要なら嘘やごまかし、他人を利用するのも当たり前という始末。
普通に考えたら、自分が好意を寄せていた相手が他の人と付き合うだけでも嫌なのに、知っている人間が、自分の家でいちゃつくんですからたまりません。
しかも、見栄を張ってジョージに気がないと言ってしまったため、好きな人と妹の結婚式を手伝う羽目になってしまいます。最悪ですね。
ひょんな事で知り合ったケヴィンは嫌味な男ですが、何度も付きまとわれるうちに腐れ縁みたいな関係に。
このケヴィンがまたジェーンとは対照的に結婚に幸せを見いだせないというタイプ。その正体はライターのマルコムで、ジェーンが憧れている人物だった。
記事では結婚が素晴らしいと書き、目の前では結婚なんて幸せじゃないというケヴィンにとまどうジェーン。
しかも、そんな男に知った風な口調で、魅力的なんだから、手伝いばかりしてないで幸せになるべきだと言われてしまうのだからたまりません。
反面、ジェーンに興味を持ったケヴィンはジョージとテスの結婚式の取材を口実に、ジェーンへと近づこうとします。
頼まれると嫌と言えないジェーンは取材に応え、ブライズメイズとして着た27着のドレスを着てみせながら、楽しそうにその思い出を語り出す。
その姿を写真に撮りながら、愛おしく感じ始めていたケヴィンでしたが、ある出来事からジェーンに嫌われてしまいます。
ケヴィンに心を開き始めていたジェーンも裏切られた気持ちの中、妹が母親の思い出のドレスを勝手に切り刻んだことを引き金に、婚約パーティーをぶち壊してしまうんですよね。
気持ちはわからないでもないんですが、ただの鬱憤晴らしにしかなってません。
ただ、こういう事でもなければ、ジェーンのようなタイプは変わらないので、しあわせになるための通過儀礼と言っていいのかもしれませんね。
その後も様々な伏線を回収して、自分の結婚式を挙げることが出来るんですが、そこには自分が着てきた27のドレスをまとったブライズメイドたちの姿があるというストーリー。
ちょっとブライズメイズの数が多過ぎで、さすがに苦笑いしたくなるんですが、まさにジェーンがいままで行ってきた他人への奉仕は無駄ではなかったということなんでしょうね。
人によってはジェーンもテスもどっちもどっちで不快と感じることがあるようですが、個人的には良い映画の部類だと思います。
特に普段、割を食ってるなあと感じている女性に見ていただきたい映画でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(エンドロール前のクレジットの出し方も凝っていて面白い。)
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