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【そして誰もいなくなった(1945)】


そして誰もいなくなった(字幕版)

「インディアン島」に男女8人がオーエン氏に招待されてやってくる。

しかし、屋敷には使用人がいるだけで、オーエン氏の姿はなかった。

その夜、突如レコードから10人の罪状を告げる声が聞こえてくる。

そして「10人のインディアン」の歌詞に導かれるように1人、また1人と殺され…

シネマトゥデイより。

アガサ・クリスティの名作にして、様々な作品に影響を与えてきた作品の映画化。

現在見た場合、あまりにも多用されたトリックのため、目新しさはないと思います。

むしろ、他の作品でネタにされ過ぎて、チープに思えるかもしれません。

【シャイニング】の『REDRUM』もそうですが、本来の元ネタなのにまるでこちらが真似したかのような扱いになるのはかわいそうですね。

ストーリー自体は、過去に罪を犯した10人が孤島に集められ、童謡に見立てられて殺されていくというもの。

見立て殺人やクローズドサークルといったいまでは定番となった要素がすでに組み合わせられています。

しかしながら、1945年と古い作品のため、さすがに知られている俳優人はほぼいません。

本当に映画が好きでクラシックでも普通に見るという人なら知ってるかもしれませんが。

なにしろ。著作権が切れていて、すでにパブリックドメインになっているくらいですし。

なので、映像的なごまかしも効かないので、演出でやりくりしているんでしょうね。

かなり展開がポンポンと進むので、ダレない代わりに、油断するといつの間にか人数減ってたりします。

また、よくこの作品のレビューで、原作とラストが違うというものが多々ありますが、基本的に【そして誰もいなくなった】の映像作品や、影響を受けた作品のほとんどはクリスティ自身が戯曲として書いたものの結末をベースにしています。

そのため、

原作と結末が違うというよりも、戯曲の方のラストになっている

ということだと思います。

いまどき白黒の映画を見る機会はあまりないと思いますが、たまにはこういう古典を見るのも面白いんじゃないでしょうか。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(製作時期や他の作品への影響を考えたら、作品の質としては★9とか★10でもいいくらい)

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そして誰もいなくなった(字幕版)

【ペット・セメタリー(2019)】


ペット・セメタリー(2019) ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

妻子と田舎に引っ越してきた医師のルイス(ジェイソン・クラーク)は、新居の裏に動物用の墓地があることに気づく。

新天地での生活にも慣れてきたころ、飼っていた猫が事故で死んでしまう。

ルイスは墓地の向こうにある森の奥深くに猫を埋葬するが、その翌日に凶暴化した猫が現れる。

やがて彼は、この場所が先住民によって語り伝えられてきた秘密の森だと知る。

ある日、娘のエリー(ジェテ・ローレンス)が交通事故で命を落とす。

シネマトゥデイより。

スティーブン・キングの原作を映画化した【ペット・セメタリー】のリメイク作品。

今回はオリジナルとの比較を書くため、本作、オリジナルともにネタバレあります。

オリジナルは2作ありますが、【ペット・セメタリー2】は特につながりがないので気にしなくて大丈夫です。

全体的にはオリジナルに近い展開ですが、名作と言われているオリジナルとは根本的に違う印象。、

個人的にはオリジナルを名作と感じなかったので、本作の方がやや好みです。

大きいと感じたオリジナルの違いは6つ。

生き返らせた猫のチャーチを殺さない。

主人公で父親のルイスが思い切りがいい。

死ぬのが幼い息子のゲイジでなく、娘のエリー。

レイチェルの姉ゼルダの死因が病気ではなく、レイチェルの行動の結果になっている。

オリジナルではルイスにアドバイスする霊のバスコーが完全に空気。

ラスト。アナザーエンディングがあるんですが、そちらはオリジナルのエンディングに近いです。

まずは猫のチャーチ。オリジナルではルイスがモルヒネを注射して2度目の死を迎えますが、本作では殺せず。

なんと、狂暴化してるのに捨てます、

その後は当然戻ってきて、黒幕かのように状況を眺めてます。、

次にルイスですが、個人の印象なので異論は認めるレベルで、オリジナルに比べてあんまり葛藤していません。

逆にチャーチを殺そうとする時の葛藤が違和感感じるくらい思い切りがいいです。

そして一番大きな違いの死ぬのがゲイジでなく、エリー。

オリジナルではゲイジだったことでクライマックスの展開に活きてくるんですが、本作は

エリーの方が色々と演出できることを優先

した様子。

ゲイジでは幼過ぎて、他人とコミュニケーションをとれなかったり、オリジナルのクライマックスでわかる通り、大人に対抗するのが難しいですし。

本作品においては、会話ができるという部分が大きいと思います。

逆にエリーにしてしまったことで不自然になってしまった部分もありますが。

また、エリー役のジェテ・ローレンスの演技は12歳の女の子とは思えない演技力は見どころだと思います。

役としては9歳らしいです。

個人的に違和感を一番感じたゼルダの死因。

どちらもゼルダは病気で死ぬのを願われていますが、オリジナルでは発作を起こして死んだはず。

しかし本作ではゼルダに恐れを抱いていたレイチェルが部屋に食事を持っていくのを避けた結果、トラウマレベルの展開に。

多分、オリジナルではなかったと思うレイチェルのトラウマ展開がちょくちょく描かれてます。

また、オリジナルでは結構大事な役割だったバスコー。

トラックに轢かれ、グロい死に様だったことは変わりませんが、病院で死んだ後、幻覚でルイスに警告を発しますが、その後はちょっと出てくるくらい。

オリジナルを見ているか、原作読んでないと、唐突過ぎて何をしている登場人物なのかまったくわからないと思います。

本作のラスト自体は見ていただくとして、オリジナルではゲイジをだまし討ちした後、ゲイジに殺されたレイチェルを埋めてもう一度やり直そうとする懲りてないエンド。

特典として収録されているアナザーエンディングは比較的これに近いエンディングになっています。

全体的に演出的な恐怖は増していますが、家族愛によってもたらされた悲劇という印象はかなり薄くなっていました。

これはちょっと覚えてないんですが、本作でエリーの中にいる何かは、他人の秘密を知っているらしく、その弱みにつけ込んでくるくるという設定もある様子。

特典映像で描かれているんですが、名前だけ出てくるティムという戦死した軍人は、そのせいで家族ごと焼かれたとのこと。

生き返ってウロチョロしている人間が、そんな秘密握ってたら、殺伐とするでしょうけどね。

あ、ちなみにオリジナルで自殺したお手伝いさんはいません。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(本作がキングの【ペット・セメタリー】かと言われると疑問ですが、オリジナルよりはわかりやすいと思います。)

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【レディ・プレイヤー 1】


レディ・プレイヤー 1 [Blu-ray]

2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。

ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。

その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。

これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。

シネマトゥデイより。

ネットゲームの世界で、システムの創設者が隠した3本の鍵を手に入れた者がシステムと財産を相続すると発表。

参加者たちだけでなく、業界2位の運営が人海戦術で参戦してくるというストーリー。

日本のアニメや漫画、ライトノベルでは割と定番化した内容ですが、ここまで現在のCG等の映像技術で作られると、これはこれで良いですね。

原作はアーネスト・クラインの【ゲームウォーズ】という小説で、監督はスピルバーグ。

元々、原作自体がパロディというか、オマージュが多く、原作通りだと権利関係の許諾が大変だった様子。

序盤でレースゲームがあるんですが、いきなりプレイヤーのひとりが乗っているバイクが【AKIRA】の金田バイクや【ジュラシック・パーク】のティラノサウルス、【キングコング】からキングコングまで。

昔あった権利関係無視して勝手に作られたゲームのようです。

さすがSFコメディ【ファンボーイズ】の脚本だっただけあります。

完全に

好きで書いてるオタク作品

です。

日本風に説明すると、商業作家が好きで書いた二次創作の同人誌を公式が許諾の交渉をしてくれて、有名な映画監督が映画にしてくれたってことですからね。

もちろん、権利ものも序盤のレースだけでなく、2つ目の鍵のクエストなんて【シャイニング】のホテルに行かされちゃうし、3つ目が最終決戦になるんですが、権利者の嵐です。

2つ目のクエストは、原作だと【ブレードランナー】みたいですが、【ブレードランナー2049】の製作期間と被るため、許諾が下りなかったようです。

ただ、【シャイニング】の続編の【ドクター・スリープ】とは被らなかったんですかね?

最後のクエストも前述の通り、権利ものの嵐で、本作品の制作に加わっているワーナーのアイアンジャイアントはともかく、ガンダムとかよく権利交渉したなと思います。

そんな状態なので、事前情報なしでも楽しめますが、いろんな作品を知っていると、あちこちにいろんなものが登場するのでより面白いかも。

視聴後でもその作品を見たら、「あ、これ」ってなるから面白いですけどね。

ただ、【シャイニング】だけは映画版だけ先に見た方がいいかもしれません。

2つ目のクエストのくだりは【シャイニング】を知らないと、意味が分からないと思います。

アニメや特撮ネタ多いけど、割と万人受けしそうな作品でした。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(創設者のハリデーの友人だったオグデンがサイモン・ペグなんですが、誰コレ感)

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【殺人漫画】


殺人漫画(字幕版)

むごたらしい遺体が発見されたが、警察は自殺と判断。

しかし、その死んだWEB漫画の編集長は、死の直前に見たジユン(イ・シヨン)の漫画の内容と完全に一致する殺され方をしていた。

他殺を疑う担当刑事のギチョル(オム・ギジュン)に、ジユンは事件とは何の関係もないと否定するが、再びジユンのWEB漫画同様の死に方をした遺体が発見される。

シネマトゥデイより。

漫画とそっくりな状況で人が死ぬという韓国ホラー。

今回ネタバレしないと書ける内容厳しいので、ネタバレあります。

現実的な話、ホラー映画の怖さと質に限っては、韓国映画って邦画よりもコスパがかなり良いです。

たまにある突発的なヒットと、宣伝にお金をかけられるメジャー作品を除けば、韓国ホラーの方が作り込んでる印象。

この作品も、かなり挑戦的で、

実写と漫画を組み合わせた演出がすごく上手い。

漫画というと、日本のような漫画をイメージすると語弊があって、どちらかというアートやアメコミに近いんですけどね。

もちろん、韓国にも日本の漫画が輸出されてるし、韓国にも日本のような漫画はあるんですが、どちらかというと1枚絵が多いと思います。

で、殺人と呼ぶには不可思議な死が起きる度、それを描いた作品が見つかり、作者のジユンが疑われることに。

ただ、発見者にはなるものの、ジユンに殺せたとは思えず、事件の解決は難航。

それでもふたりの刑事がジユンに疑念を抱いて捜査を続けるという展開。

元々、ジユンが描いている漫画はとある人物から送られてきたというもので、その人物は死者から聞かされたものを描いているらしい。

つまり、死者からの殺人予告みたいなものですね。

最初に死ぬ編集長だけなんで殺されたのかよくわかりませんでしたが、死ぬ人たちは軒並みクズです。

というか、基本的にセルフ敵討ちみたいなものですね。

まさにロクな死に方しないと言われた人間の末路の見本です。

見た目エグいのは編集長ぐらいですが、あとの人たちも感じる恐怖は凄そう。

この死に方と漫画の演出の下りが本当に面白い。

それがトリガーみたいになってる人もいて、実際は違うんですが、頭脳バトルを見せられているようでした。

アマプラで視聴したおかげでハードルが低かったのかもしれませんが、変に小難しくもなく、掘り出し物だと思います。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ヒトコワ系ってことになるのかも)

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殺人漫画(字幕版)

【屍霊 The Spirit Of The Dead】


屍霊 The Spirit Of The Dead

その人形に触れた者は、「屍霊」から呪われる。

惨殺されるか?

祟りを解くか!?

命を賭けたサバイバル・ゲームが始まる!

amazonプライムより。

オリジナルビデオとはいえ、製作費回収できるの? ってレベルのホラー。

というか、怖くない。

とはいえ、不思議なことに最後まで見れちゃいました。

ストーリーは廃墟に行ったら何かの儀式の痕跡があり、その儀式をやろうとしてた人物に驚いて、人形を持ち帰ったヘタレ成年の牧原拓。

演じているのは宝井誠明で、とても周防正行に認められたイケメン俳優とは思えません。

そんな拓はどうやらいじられ舎弟みたいな存在らしく、友人たちは夜中に無理やり実家住まいの拓の家に押しかける始末。

そんな友人たちが何者かに襲われ、両親も立て続けに襲われます。

拓が目を覚ますと、昨夜廃墟で見た人物の正体の女性が人形を取り返しに。

そこで友人たちと両親が死亡していることが発覚。

一度は逃げた女性が再度人形を取り戻しにきて、拓の彼女のアヤとはち合わせ。

その後、紆余曲折あって、どうやら悪魔にのり移られたらしい拓を戻そうとするという展開。

ストーリーもおかしければ、役者の演技も下手。

下手ではなく、指示通りの可能性もありますが。

殺されるシーンもほとんど映らず、おっぱい要員はひとりだけでした。

グラビアタレントのしいなまおも彼女のアヤ役ですが、特にセクシーアピールなし。

もちろん、ジャケットのような映像はありません。

おっぱいの人と彼氏はともかく、友人4人と両親が死んでいるのになんの事件にもならず、拓はその6人を実家の敷地内に埋めて隠滅するし。

アヤにしても、名前不明な廃墟の女にしても、驚いたり、怯えたりするものの、結構簡単に受け入れてるし。

なんだかんだで、殺人に抵抗ほとんどなくって、価値観おかしい人間ばかりです。

本当に、なんでこれで見てられたのか、不思議でたまりません。

監督、脚本がTVドラマ【相棒】のシーズン17~18を撮ってる権野元で、結構名作の助監督もこなしてる人だから見れるんですかね。

オススメ度(10段階)……★★★
(つまらないのに、何故か見れるので。)

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