太平洋の大海原。コナン、蘭、小五郎たち一行は、蘭の親友・園子に誘われ、豪華客船アフロディーテ号の処女航海に参加していた。
船内は政財界をはじめ錚々たる顔ぶれが集い、華やかさに満ちていた。
そんな中、園子が何者かに襲われ監禁される事件が発生する。
コナンの活躍で園子は無事に発見されるが、今度はついに殺人事件が発生してしまう。
目暮警部率いる捜査陣のヘリがアフロディーテ号に到着し本格的な捜査が始まる。
やがて、15年前のある事件との関連が浮かび上がってくるが、船内ではさらなる巨大な陰謀が乗客たちを待ち受けていた…。
allcinema ONLINEより。
劇場版第9作。推理の原点に返った感じのオーソドックスな海洋ミステリー。今回のレビューはわけあって、ネタバレです。
そう聞くと、今回は爆発ないだろうと思いそうですが、初っ端の15年前の出来事のシーンから、いきなり貨物船が氷山に接触後、内部で爆発を起こして沈没します。
やっぱり何か巨大なものを爆発させないと気が済まないんですかね。
その貨物船の沈没から15年、あからさまに胡散臭かった副船長が船長に就任したアフロディーテ号が舞台になります。
暇を持て余した子供たちが船でかくれんぼをすることになるんですが、鬼は園子と灰原という異色コンビ。
かくれんぼをしていた事を忘れてバレーボールを蹴っていたコナンはともかく、子供たちもあっさり見つかります。
意外と見つからないのが蘭で、子供の頃から天井に貼りついたり、水の中に潜っていたというとんでもないスキルの持ち主だと判明。
園子もいるとはいえ、子供相手にガチ隠れします。結局、蘭が見つからなかったことで隠れる側の勝ちになるんですが、その最中に園子が襲われるという事態に。
寒い密閉された空間にいるらしく、生命の危険もあったんですが、コナンの推理で無事に救出。
しかし、その間に八代造船の社長・八代貴江が殺され、会長の延太郎も行方不明に。
ただし、観ている側には延太郎もシナリオライターの日下に襲われ、返り討ちにしようとするも、海に突き落とされて死んでいることがわかっています。
その後、目暮警部たちが到着し、捜査を始めるんですが、なかなか進展がないまま、ウェルカムパーティーを迎えてしまい、会場は騒動に。
何を思ったか小五郎が推理ショーを始めてしまうんですが、証拠がなく、トイレタイムと称して脱走。
その間にコナンが阿笠博士を使って推理を展開。犯人は白状した後、機関室の爆弾を爆発させ、混乱の隙に逃走します。
このままでは船が沈むため、乗客を脱出させるんですが、蘭が子供たちにもらったプレゼントを取りに船内に戻るという暴挙に。
なんか今回の蘭はいつもと違い、被害に遭う側ではなく、被害を拡大する側な気がします。というか、戻ろうとする蘭を止めない船員は何をしてるんですかね。
結局、かくれんぼで誰にも見つからなかった場所で気を失ってしまうという面倒な事態に陥ってしまいます。
また、実はコナンが見つけた犯人はミスリードで、本当の黒幕が船長の海藤を殺そうとしているところに小五郎が現われるという珍しい展開。
ちなみにコナンが見つけた犯人は、コナンたちに捕まり、目暮警部に引き渡されています。
小五郎の推理が当たっている事件はたまにありますが、コナンの推理が間違っていて、小五郎が真犯人を偶然ではなく、推理で見つけるというのは初めてかもしれません。
こういう
たまに見せる小五郎のかっこ良さ
がたまりませんね。
事件をなんとか解決したものの、コナンは何か胸騒ぎがしていて、それが蘭がいないことだと気づき、沈没しかけた船内を探しにいくことに。
何故か新一だけは蘭を見つけることが出来るという不再議な推理力で発見するんですが、アクシデントでコナンが船にとり残されそうになったりします。
そういえば、コナンってせっかく脱出しても、危険な場所に戻る羽目になるパターン多いですね。
蘭が爆弾のコード切るとか、蘭に抱えられて飛び降りたりとか。まだ後の作品でも危険な場所に戻ることになるパターンがチラホラ。
大事な女性とはいえ、何気に蘭のせいってパターンの多さを考えると、目暮警部に死神呼ばわりされている小五郎の血筋だけあるような気がしてきました。
今回は登場人物のひとりが小五郎の妻の妃英理に似ているんですが、実は妃英理の初期設定を意図的に流用してるのとかはちょっと面白いですね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(タイタニックに似ているのは意図的らしいので、子供にもわかりやすくということなんでしょう。)
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劇場版 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(Blu-ray Disc)
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