【ホワイトアウト(2000)】

辺り一面、雪に覆われた12月。日本最大の貯水量を誇る新潟県奥遠和ダムの作業員・富樫は、同僚の親友・吉岡と共に向かった遭難者の救出の途中、吹雪と霧で作り出された視界0の世界「ホワイトアウト」に遭遇し、結果、吉岡を死なせてしまう。

それから2ヵ月後。奥遠和ダムで吉岡の婚約者・千晶の訪問を待っていた富樫は、突然、ダムを襲ってきたテロリスト・グループによるダム・ジャック事件に巻き込まれる。

ダムの爆破をネタに政府に50億円の要求を突きつけるテロリストたち。

辛うじて最初の難を逃れた富樫は、仲間と下流に住む住民を守るため単身、テロリストに闘いを挑む。

シネマトゥデイより。

織田裕二版【ダイ・ハード】。原作自体【ダイ・ハード】のオマージュと言われているくらいの作品で、テロリストの1人目の倒し方が【ダイ・ハード】とほぼ一緒です。

結果から言えば、面白い作品なんですが、つまるところ、【ダイ・ハード】の舞台を孤立したダムに変えただけなので、この作品が面白いというよりも、【ダイ・ハード】が面白いのかもしてません。

原作小説は、『このミステリーがすごい!』で国内部門1位に選ばれているんですが、4つの短編がダムの占拠事件に結びついていくという構成と、クライマックスの意外な真相が良かったんだと思うんですよね。

全体がひとつの作品となり、それぞれの短編がきちんと描かれていないため、ちょっと説明不足な部分が多かったような印象。

特に吹越満が演じる笠原の正体が明かされるシーンでは、原作を知らない人たちにとってはいきなりな話じゃないかと。

一応、前振り的な言動がところどころにあるので、何か思うところのある人物なんだろうとは感じるんですけどね。

この笠原が実は影の主人公と言ってもいいくらい渋いです。

ことある毎に松嶋菜々子演じる平川千晶を助けたり、ストイックでプロ意識の高いテロリストに見えるんですが、意外と優しかったりします。

その上、織田裕二が演じるダムの作業員富樫の行動から目的を推測したりと頭もいいですし。

まあ、富樫も富樫もメチャクチャで、【ダイ・ハード】のように刑事でもなければ、【沈黙の戦艦】のように元軍人で特殊部隊の隊員とかでもありません。

にも関わらず、何故か銃の扱いに慣れていたり、機転を利かせてテロリストたちを殺していきます。大事なのはここ。

殺していきます。

大事なことなので2回書きました。邦画のこういう作品ってヒーローである主人公は相手を倒したり、結果的に殺したとしても、明確に殺意を持って殺そうとはしません。

ですが、富樫は明らかに相手を殺そうとして殺しています。

途中、何故か富樫に好感を得ている県警のベテラン刑事と電話で話した際、富樫が人を殺したと聞き、申し訳ないことをさせてしまったという感じになっているんですが、そんな感じではありません。

倒した相手が痙攣したのを見て、銃をでとどめをさしたり、スノーモービルを銃で撃って爆破させたり、立場が違えばサイコパスになっていたんじゃないかという疑惑を持ちたくなります。

クライマックスではテロリストのリーダーを演じる佐藤浩一と戦うんですが、最終的にある方法で殺すんですが、普通の人はそうそうそこまで出来ないだろうというレベル。

もっともその痛快さが面白い部分でもあるんですけどね。

テロリストより強いダムの作業員が見たければおすすめの作品です。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(テロリストの真の計画が明らかになった時はビックリします。)

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