てっきりマンガの【トッキュー!】や【海猿】のような海難レスキュー隊モノだと思い込んでいたんですが、実際は沿岸警備隊(アメリカの沿岸警備隊は海難レスキューもします)の英雄と、沿岸警備隊を目指す若者たちの師弟愛のような話でした。
200人以上の人命を救った英雄ベンは嵐の日の出動で、隊の全員と相棒を失い、第一線から退くことを余儀なくされる。結局、ベンは沿岸警備隊を目指す者にとって聖地とも言えるAチームの教官となるのだが、その訓練生の中にジェイクという青年がいた。
ジェイクは天才的なスイマーなのだが、何故か異常なまでに記録にこだわる。実際、ジェイクは様々な記録保持者であるベンの記録をことごとく塗り替えたが、どこか満たされていないようであった。
記録にこだわるジェイクが気になっていたベンは、ジェイクが自分と似たような境遇にあることに気付く。そして、ふたりは衝突を繰り返しながらも、『人を救いたい』という想いのため、少しずつ絆を深めていった。
やがて、ベンの過酷な訓練を乗り越え、訓練生たちはかなりの脱落者を出しながらも卒業を迎える。ジェイクも無事卒業し、念願の沿岸警備隊へと配属されていた。
そんなある日、ジェイクは救難活動中、転覆した漁船の中にただ一人閉じ込められてしまう。その知らせを聞いたベンは、嵐の中、最後のレスキューに出動する。
いま、これを書くのに気付いたんですが、このベンっていう鬼教官、ケビン・コスナーだったんですね。もうすっかりオッサンです。【こちらブルームーン探偵社】や【アリーMyラブ】の後に【ダイハード】でブルース・ウィルスを見ちゃったくらいの勢いです。こういうのに気付いてしまうと、相棒に出ている水谷豊の歳のとらなさを恐ろしく感じます。
ただ、この映画、それ以上の感想が何かあるかと言われると、特になかったりします。決してつまらないとか、内容がないということでなく、普通に観ていたらいつのまにか2時間経っているという不思議な映画。盛り上がりがないわけでもなく、のめり込むというわけでもなく、観ている最中には感じませんが、観終わった後にはドキュメント番組を観ていたような気持ちになります。
ストーリーを思い返しても、よくある青春グラフィティに近いはずなんですけどね。
いわゆる制服モノ(日本でいう警官とか、自衛隊とか)が好きな人なら結構楽しめるんじゃないかと思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(【トップガン】とか好きだった人には特にオススメ)
守護神 / ケヴィン・コスナー
↑もう一つのエンディングが収録されているはず
コメント
ケビン・コスナー好きですが悲しい映画が多いので困ります。(iДi)
彼に関わった多くの人の方が哀しい目にあってます。過去に映画界最大の損失を与えているので。
通信簿で5と1しかないタイプですね。