新たな難事件に挑むことになった名探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)。相棒のワトソン博士(ジュード・ロウ)とともに宿敵ブラックウッド(マーク・ストロング)に立ち向かう。
そんな中、国の崩壊をもくろむ巨大な陰謀を暴くための壮絶な闘いが、ホームズとワトソンを待っていた。
シネマトゥデイより。
世界一有名な探偵であるシャーロック・ホームズをロバート・ダウニーJr.が演じた異色作。異色とは言っても、演出が異色なだけでちゃんとしたミステリーになっています。
シャーロック・ホームズのイメージと言えば、痩せこけた感じの不健康なインドア派。論理的な推理で謎を解くという印象を持っている人も少なくないと思います。
実際、イメージに一番近いと言われるグラナダ版のドラマシリーズなんか、そんなイメージです。後に漫画やアニメでモチーフにされる場合も、知的ではあっても、肉体派ではないのが一般的。
そこにまさかのロバート・ダウニーJr.です。『アイアンマン』がシャーロック・ホームズです。違和感あるでしょう?
でも、オリジナルのシャーロック・ホームズって、実は身長180cmオーバーで、ボクシングとフェンシング、ステッキ術の達人だったりするんですよね。
柔道もという話もありますが、あれはシャーロック・ホームズを生き返らせないといけなくなっての後付設定の一説。正確にはバリツと呼ばれる架空の日本武術。
個人的には柔術にステッキ術とパンチ、キックを組み合わせた護身術バーティツの音をバリツと聞き取ったか、誤記してしまったという説を推奨します。元々、ボクシングやステッキは使えるので、その方がしっくりくるので。
そんな影の武闘派なので、ロバート・ダウニーJr.の肉体派シャーロック・ホームズは賛否わかれるとはいえ、そんなにおかしいというほどではないんですよね。
ただ、推理映画として観た場合、序盤の『高速思考』によるシミュレーションが本当に意味がわからないと思います。
多分、シャーロック・ホームズは一瞬でこれだけのことを思考するというのを映像的に表現しているんですが、推理好きには必要なのか疑問に感じる人の方が多そうです。
しかも、少なくとも1作目ではその能力がクライマックスに活かされることはないので、
やってみたかっただけ
と思われても仕方がありません。
ストーリーの方も陳腐なものが段々スケールが大きくなって、気づいてみたら巨大な陰謀にと、なかなか楽しめる良い作品です。
推理力より、アクションで解決するシャーロック・ホームズもたまにはいいんじゃないでしょうか?
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(さすがにアイリーンやモリアーティ教授の説明を省き過ぎな感はある)
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