1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。
そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。
彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。
兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。
ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発するのだが……。
allcinema ONLINEより。
職場の人に何故か【ソーセージ・パーティー】を観るのに誘えるのは自分しかいないと言われたんですが、パロディがいっぱいらしいとのこと。
過激バージョンの予告を見てみたら、後半に【プライベート・ライアン】のオマージュが。
そんなわけで久々に視聴してみました。
スピルバーグの戦争映画で、ノルマンディー上陸作戦の時期を描いたもの。
もう序盤から激しい上陸作戦で、苦手な人だとトラウマになりそうなレベル。世代によっては【バトル・ロワイヤル2】をイメージするかもしれませんが、非になりません。
ほぼ虐殺されに行くような感じです。
そんな戦闘があちこちで行なわれているんですから、当然多数の戦死者が出ています。
そんな中、遺族に通知を送る施設で、4人兄弟のうち、3人までもが同日に戦死が伝わる家庭があることが発覚。
さすがに不憫に感じた上層部は、最後のライアン二等兵を母親のもとに返そうと決断。トム・ハンクス演じるミラーに救出を命じます。
しかし、ライアンが配属されていた空挺部隊は乗っていたヘリから放り出され、それぞれの所在がわからなくなっていました。
ミラーを含めて8人で前線にいるライアンを助けに行く構図はまるで、【南総里見八犬伝】のようですが、相手は姫でもなければ、生死も不明なんですからたまりません。
国のためとか、家族や仲間を助けるためならまだしも、8人の生命を賭けるに値する人物とも思えないんですよね。
実際、任務だから遂行しようとしているだけで、
誰も心からライアンを助けたいと思っているわけではない
わけです。このライアン二等兵をマット・デイモンが演じているんですが、あえて撮影を時系列に行うことで、一緒に撮影していないデイモンにヘイトを溜めるようにしていたんだとか。
他の部隊と合流したり、仲間を減らしながらもなんとかライアンを見つけるミラーたちですが、予想外の展開に。
ミラーたちはライアンを連れ帰ることができるのかというストーリー。
映画としては戦争映画ですが、どちらかといえば、人間は他人を犠牲にして生きていて、他人を犠牲にしてまで生きた人生はそれだけの価値があるのかという疑問が投げかけられている気がします。
中盤でライアンたちが乗っていたヘリのコントロールが失われた理由が判明するんですが、その辺りもひとりの人間の価値について言及しているとしか思えないし。
地味に有名な俳優が出ているのも見どころ。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(3時間近いので、さすがに長い。)
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