残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う刑事の茶屋(江口洋介)は犯人の居所を突き止めるが、身柄を確保できたのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)だけ。共犯者と見なされた一郎は犯行が常軌を逸したものだったため、精神鑑定を受けることに。担当となった精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)は感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ始めるが……。
シネマトゥデイより。
高い知能と驚異的な身体能力を持ちながらも、感情というものがないのか、常人には理解出来ない青年『鈴木一郎』。
久々に邦画でヤクザ映画ではないバイオレンスな作品を観た気がします。
もうしょっぱなから舌を切断とかから始まるので、グロに抵抗のない人はそこで観るのを辞めてしまうかも。
もっとも、実際はそこから先はスプラッタ的なシーンはあんまりないんですけどね。全然ないわけでもないですが。
序盤で鈴木一郎は逮捕されてしまうので、そこから先は精神鑑定を依頼された松雪泰子演じる鷲谷真梨子が鈴木一郎の謎を調べるという展開。
とにかく、この
精神鑑定のくだりが精神的に気持ちが悪い。
グロいとか、何かが映るという話ではなく、やりとりが精神的に不安にさせられます。
様々なテストを受けた結果、素人が見ても不自然な印象を受けるんですが、その後の鈴木一郎と鷲谷真梨子の会話があまりにも異常。
鷲谷の質問に基本的に即答するんですが、即答できない質問には「なんですか?」と尋ね返します。その答え方が本当にコンピューターか何かのようで、生理的に気味が悪い。
なにしろ、父親がどんな人物か尋ね、髭があるかを尋ねた後、母親について同じ質問をすると、「母に髭はありませんでした」ですよ。丁寧な口調で淡々と答えるだけに余計異常に感じます。
生田斗真ってどちからというと、感情豊かな青年という印象だったので、こんな演技も出来るんだって驚くくらい無表情。
そんな鈴木一郎に興味を持った連続爆破事件の犯人は、鈴木に会うために襲撃を企むんですが、これがまたえげつない。
サイコパス同志の戦いに巻き込まれ、傷つく他の登場人物たちが可哀想です。鷲谷は主役級なのでまだいいですが、主要な登場人物たちですら全然太刀打ち出来ない戦いになっているため、江口洋介演じる茶屋ですら完全に脇役。
正直、展開そのものは目新しいものではないですが、邦画では類を見ないバイオレンスな作品だと思います。結構引き込まれます。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(宮崎あおいに似ているという二階堂ふみですが、個人的には深田恭子に似ていると思います。)
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コメント
これ見ました ! ものすごく気持ち悪かったですが、けっこうおもしろかったです(^^)
観ましたか。
オープニングが予想外に気持ち悪かったので、そういう映画かと思ったら
そうでもなかったので、結構楽しめますね。