【将軍家光の乱心 激突】

将軍・徳川家光は性格、容貌が自分と似ていないという理由で長男・竹千代を嫌って佐倉藩に預け、次男・徳松を溺愛していた。その上将軍継承に絡み、阿部重次に対して竹千代を殺すよう命じたが、石河刑部ら凄腕の浪人達が護衛していたため、事無きを得る。佐倉藩主・堀田正盛が家光の陰謀を考えて備えていたのである。石河刑部と家光、阿部の間にも因縁があり、かつて石河は妻を阿部によって家光の側女として無理矢理召し上げられており、それがお方の方であった。そんな中、幕府から竹千代に元服式を行うので江戸城へ出仕するようにとの命令が言い渡され、罠と知りつつも、竹千代は石河らに守られながら江戸城へと向かった。

goo映画より。(改変しています)

正月なので、時代劇を。狂った家光が差し向けた刺客をかわしながら、江戸城を目指す展開。

よくある少人数の精鋭が、仲間をひとりずつやられながら、目的地へ向かうということらしい。そして、やっぱり死ぬ。

オープニングでいきなり湯治場のような場所で襲撃されるんですが、護衛が弱い。そして襲撃者たちが侍っぽくない。

というか、どう見てもジャパンアクションクラブのような動きをします。そして、やっぱりジャパンアクションクラブ。

普通、こういった襲撃シーンって、弓矢とか刀といったわかりやすい武器だと思うんですが、なんか変な形の棒とも槍ともとれないような武器を使っているので、わかりやすい。

でも、さすがジャパンアクションクラブは団体芸が得意です。当然、後の襲撃でキャストに名前のない千葉真一が出てきたりもします。

襲撃後、江戸城を目指すことになるんですが、みんなやられているので精鋭だけで行く羽目に。当然ながら刺客が追ってくるんですが、その数が異常。暗殺というレベルじゃありません。

精鋭たちがひとり、ふたりと活躍の場面を見せて死んでいくんですが、もうちょっとやりようがあるだろうにと言いたくなるほどのフリー演技。

目立てば死んでも本望

と言い出しそうです。精鋭のはずが死ぬときは変に弱くなるのもいるし。そんなの食らうのかよといいたくなる感じのやられ方。

意味が分からないのが長門裕之。馬に乗って、自分が火だるまになって敵の中へ。日本初の試みだそうですが、そんな初の試みいりません。

ただ、全編通して凄い気になったことがあって、やたらと爆弾が多用されていて、騎乗戦闘や、爆発シーンが見どころなんですが、馬がメチャクチャつんのめります。

でも、CGに見えないんですよね。脚斬られたり、爆発する瞬間は本物じゃなくなるとかあるんですが、流れで撮っているのはそうもいかないはず。

本物だとしたら酷過ぎないかと思うレベルでそういうシーンがたくさんあります。どうやっているのか気になってたまりません。

とまあ、ボロクソに書いているようにしか見えませんが、テンポがいいので、案外苦もなく楽しく観れます。京本政樹のキチガイ振りや、緒方拳の若さ、言われないと気づかないデビューしたての織田裕二の華の無さは見る価値あると思います。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(中国人の拳法が一番強そう)

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