シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 豪華版 [Blu-ray]
“シティーハンター”ことリョウ(フィリップ・ラショー)は、相棒のカオリ(エロディ・フォンタン)とボディーガードや探偵などの仕事をしていた。
ある日、掲示板に“ XYZ”宛のメッセージが書き込まれ、依頼人の父が開発したどんな相手も魅了する“キューピッドの香水”を守るという仕事を依頼される。
シネマトゥデイより。
北条司の漫画を原作にアニメもヒットし、海外でも人気のある【シティハンター】の2度目の実写映画化。
3度目として中国版も予定されているんですが、この状態なので、撮影されているかも不明です。
他にもアンディ・ラウ版とマイケル・チョウ版の非公式な2作品もあるらしいですが、見たことがありません。
結論として、このフランス版は、
ファンムービーとしては良作。
主演のフィリップ・ラショーが監督、脚本もやってでも撮影したかったらしく、自ら北条司の事務所にアピールしたとのこと。
作品愛がこもっていて、実写なりの演出にはなっていますが、いかにも【シティハンター】っぽい。
本来なら見せ場となるガンアクションが少ないのも、原作の漫画版や、アニメ版自体意外と少ないので気になりません。
本作は完全にオリジナルのストーリーで、強力な惚れ薬である香水を守るはずが、いきなり取り戻すことになるという展開なんですが、原作にもありそうなのも良いところ。
メディア版は何故かデフォルトが吹き替えになっているみたいなんですが、脇を固める声優陣にアニメ版のオリジナルメンバーが起用されてるのもすごい。
主役である冴羽獠は山寺宏一、槇村香は沢城みゆきと変更されていますが、ふたりとも超がつくくらいの実力派。
アニメだけでなく、吹き替えも多数こなしているので、それぞれの獠と香を演じています。
ちなみに神谷明と伊倉一恵もトラブルで交代したわけではなく、本人たちの意向のためらしく、カメオ出演のように別の役の声をあてていました。
惜しむらくは、元々フランスでは【ニッキー・ラルソンとキューピッドの香水】というタイトルで上映されていたため、登場人物たちの名前がまったく違います。
それ自体は舞台がフランスになっているのでしょうがないことなんですが、吹き替えで見ていると音声は日本版の名前、字幕はフランス版の名前になるため、違和感が激しいんですよね。
もしかしたら、吹き替え用の字幕があったのかもしれませんが、確認してません。
もうひとつは、アクションシーン。
ガンアクションではないアクションシーンが、ジャッキー・チェンの映画【シティハンター】を見て勉強した? と思ってしまうくらいジャッキーのアクションっぽいんですよね。
さすがにNGシーンで流れるような大怪我するアクションはないですが、動きがどことなく、ジャッキーのアクションのイメージ。
特にオープニングの海坊主とのアクションシーンは、完全にそっち寄り。
それがいけないということではないですし、面白さに影響するようなことはないですが、その方が面白く見えるのかなという感じがしました。
使われている音楽も聞き覚えがあるものばかりで、世代としては満足な出来でした。
ただ、アクションコメディで笑いがやや独特ではあるので、笑いの部分が受け入れにくいと違った評価になるかもしれません。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(【シティハンター】ファンなら吹き替えで見れば楽しめると思います)
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