月別アーカイブ: 12月 2016

【スクリーム・ガールズ~最後の絶叫~】

田舎町スピアフィッシュのスーパーで働くコリーン(クローディア・リー)は、惨殺された女性の写真が職場の掲示板に貼られているのを見つける。

警察に届けるが、信ぴょう性がないと相手にしてもらえない。

一方、ロサンゼルスの写真家ピーター(カル・ペン)がインターネット上で同じ写真を発見し、その内容に刺激を受けてスピアフィッシュへと向かう。

やがてコリーンと出会ったピーターは、彼女をモデルとしてスカウトする。

その後、コリーンの親友が殺され、無残な写真がコリーンの車に貼られ……。

シネマトゥデイより。

【エルム街の悪夢】シリーズや、【スクリーム】シリーズのウェス・クレイブンの遺作とのことですが、製作総指揮であって、監督はニック・サイモン。

ニック・サイモンは元々脚本家なので、クレジットされているものに関しては、この作品が監督デビュー。

なので、

ウェス・クレイブンの名前に期待をしている人は、観るとガッカリする

と思います。

ストーリー展開を簡単に説明すると、スーパーのレジで働いているきれいなお姉ちゃんコリーンが死体の写真を見つけます。

ただ、警察には相手にされず、コリーンの周りの人間が殺されていくんですが、彼女は全然気づかない。

一方、写真家のピーターは遺体の写真を撮っている人物は、自分をリスペクトしているので負けられないとスピアフィッシュへ。

写真をいつもコリーンが見つけていることから、犯人の狙いはコリーンだと推測。ロサンゼルスに連れて帰ろうとするという流れ。

一応、ピーターのアシスタントのクリスがコリーンといい感じな雰囲気になるポジションです。

というかね、普通に考えたら毎回写真見つけてくるとか、どう考えたって、コリーンが一番怪しいわけですよ。

警察にあしらわれてる上、次の写真を見つけても、身の危険を感じてる様子もないし。

よくピーターは彼女を怪しまなかったものです。

もっとも、観ている人間にはすでに犯人がはっきりと提示されているので、どうでもいいんですけどね。

こういう作品って、思いがけない人物が犯人っていうのが面白いんであって、そのためにマスクつけたり、顔が映らないような演出でドキドキさせるのが一般的。

ぶっ壊すにしても、それなりの何かがあるものでしょう。

ですが、この作品の場合、犯人映るは、素顔さらすはで、それらを放棄。フラッシュで後ろに立っているのを見た時にはコントかと。

犯人があらかじめわかっているスリラーであれば、別の部分にもうちょっと楽しめる要素が欲しいところだし。

犯人たちが警察とか、主人公の仲間に追い詰められて、ギリギリの駆け引きをするとかもないんですよね。

犯人たちのバックボーンが描かれているわけでもないので、スキンヘッドの男がなぜ主犯の男に従っているのかもわかりません。

単純に殺すのが好きなのかもしれませんけど。

本来追い詰められているはずのコリーン自身が、身の回りの被害に気付いていないので、全然追い詰められないし。

時折、無駄にグロいシーンがあるだけのホラー映画でした。

オススメ度(10段階)……★
(これを遺作にされた上、捧げられたウェスはどんな気持ちなんだろう。)

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【ザ・ボーイ~人形少年の館~】

過去に別れを告げるべく新天地にやってきたグレタ(ローレン・コーハン)は、老夫婦と一緒に生活している8歳の少年の世話係のアルバイトをすることになる。

ところが紹介されたのは子供の人形で、夫妻はブラームスと呼んでかわいがっていた。

さらに人形の世話には、決して破ってはならない10のルールがあったが、グレタは老夫婦が旅行に出掛けた後、そのルールを無視してしまい……。

シネマトゥデイより。

人気のゾンビドラマ【ウォーキング・デッド】にマギー役で出演しているローレン・コーハン主演。

【ウォーキング・デッド】は生きている世界が荒廃しているのでわかりづらいですが、プライベート画像なんかを見ると、かなりセクシーになっていってます。

そんな彼女がアメリカから遠いイギリスで募集していた8歳の少年ブラームスの子守に応募。

採用されたのは良いものの、ブラームスの正体はなんと人形。いかにもな気味悪い人形じゃないのが余計に不気味。

わけのわからないルールを伝えると、老夫婦は旅行に行ってしまいます。

給料は日用品等を納品に来る若者マルコムからもらう手はずになっているとのこと。

グレタは人形の子守というおかしな生活を始めるというストーリー。

てっきり【グレムリン】のように、ルールを破ったことで恐怖体験をするという作品だと思ってましたが、全然違いました。

そもそも破ってはいけないルールが10あるんですが、あまりにも意味不明。

『客人を招いてはいけない』、『少年の顔を覆ってはいけない』、『食事は冷蔵庫で保管せよ』、『毎朝7時に起こすこと』、『平日は3時間勉強を教えること』、『音楽を大音量でかけること』、『少年を独りにしてはいけない』、『庭のネズミ取りを掃除すること』、『必ず少年に食事を与えること』、『おやすみのキスをすること』というのが10のルール。

窓も密閉されていて、概ね人形を守るためのルールに見えます。

でも、よく読み取ると、違和感を感じるんですよね。

老夫婦が旅行に行っている間、実行したのか、してないのかわからないものだらけだし。

『食事は冷蔵庫で保管せよ』というのは、食事を捨ててはいけないという意味なんですが、『必ず少年に食事を与えること』で人形が実際に食べるわけではないので、それらの食べ残しを捨てずに冷蔵庫に入れるルール。

しかも、それをマルコムが捨てるのは問題ないし、何かが起こるわけでもない。

その上、ブラームスの誕生日に仲の良かった女の子が殺されていて、容疑者だったブラームス自身も火事で死んだらしい。

そんな状況で、グレタはルールを破りまくり。気味悪いと言って布を被せるし、料理も捨てます。

でも、起こるのは見てない隙に動くくらい。電話をかけてきたりはするんですけどね。

実はグレタがわざわざイギリスまで来たのは、妊娠した子供を亡くし、その原因の男から逃げてきてためなんですが、そのせいかブラームスに感情移入し始めます。

自分がマルコム視点でグレタを見たら、正直

グレタも頭がおかしい女

にしか見えません。

その後、別れた男コールがやってきて、話が急展開するんですが、人形絡みの話よりストーカー化した男がアメリカからイギリスまで追いかけてくるという現実の方が恐怖です。

序盤はすごくうさん臭くて映像的にも不安な感じなので期待をそそるんですが、肩透かしレベルな展開で残念でした。

最後まで観ても、設定や状況が穴だらけなせいで納得できず、導入の期待でハードルが上がってしまう分、低い評価な人たちも多そうです。

オチもその後のことを考えると、意味がないし。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(いろいろとかみ合ってなくて気持ち悪いのがもったいない。)

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【エルサレム】

1年前に兄が他界したサラ(ダニエル・ヤドリン)と友達のレイチェル(ヤエル・グロブグラス)は、ニューヨークからイスラエルへ旅行する。

サラは飛行機の中で顔見知りになった人類学者のケヴィン(ヨン・トゥマルキン)に、エルサレムでは何度も死者が復活したと聞かされる。

ところがその後、ケヴィンは病院に監禁されてしまう。

その翌日の贖罪(しょくざい)の日、街中で爆発が起こり、サラたちは旧市街に隔離され……。

シネマトゥデイより。

ちょっと変わったPOV演出のパニックホラー。

旅行に行ったエルサレムで、飛行機で出会った青年ケヴィンや、現地の青年オマーとハメを外すサラとレイチェル。

勢いでケヴィンと一夜をともにするサラでしたが、目覚めるとケヴィンの様子がおかしく、何か音が聴こえ、息苦しいと訴える。

『贖罪の日』の前日、ケヴィンが部屋に飛び込んできて、エルサレムから逃げ出すように叫び出したため、隔離施設へと連れていかれてしまうのだった。

『贖罪の日』当日、爆撃テロが起きたという報道があり、酒場で知り合ったふたりの兵士が飛び込んでくるのだが、本部にも連絡がつかず、門が閉められて街から出られなくなることがわかる。

サラ、レイチェル、オマー、オマーの父、ふたりの軍人とともに門を目指すという展開。

もちろん、隔離されてしまったケヴィンを助ける流れになるんですけどね。

その道中、ゾンビみたいな悪魔憑きみたいなのや、空飛ぶコウモリ男みたいな悪魔なのか、堕天使なのかわからないのに遭遇したり、巨人を見かけたりするわけです。

もっとも、巨人にいたっては見かけたと書いている通り、街中とはいえ、遠くを歩いているだけで主人公たちには影響がありません。

ただ、航空兵器に攻撃されているだけで、必要だったかさえも謎です。街を破壊するでもないし。

悪魔憑きたちに関しては、ゾンビみたいで怖いんですが、なにしろ数が少ない。襲われた人間がすぐに変貌して、次の被害者を産むような描写もないため、爆発的に数が増えそうな気もしません。

一応、怪我をすれば感染するんですが、ゆっくりなので脅威になる前に殺したり、自殺できたりしちゃえるし。

実際問題、

最大の敵は悪魔憑きではなく、ヒロインのサラ。

わがまま言うは、足手まといだは、余計なことするわでロクなことしません。

通常なら、ふたりいる軍人の片方が偉そうなので、その男が観ている人間を苛つかせるポジションなんでしょうが、はるかに上回っています。

足手まといなのは、変わったと書いているPOV演出のせいもあるとは思うんですけどね。

なにしろ、この作品のPOV演出はカメラではなく、旅行前に父親にもらったスマートグラス。顔認識ソフトまで入ってます。

このスマートグラスのおかげで、登場人物の名前が表示されたり、クライマックスに重要な役割を果たすんですよね。

個人的にはうっとおしい印象でしたけど。

ただ、同一人物がかけているという状況になるため、ヒロインはほとんど映らないし、他の人物の状況を見せるには後ろにいるしかありません。

もしこれが先頭を走っていたら、同行者がどうなってるのか一切不明になっちゃいますから。

そういう推測を踏まえても、ヒロインの面倒くささに辟易とすることでしょう。

そして、クライマックス。あんまりにも唐突過ぎる展開というか、登場人物に困惑していると、そのまま消化不良な感じで終わります。

ユダヤ教の知識か、エルサレムの知識が多少ないとわけがわからないし、展開は化け物がいる地域からの脱出という定番ストーリーなのにつまらない。

スマートグラスによるPOVと、顔認証ソフトによる演出くらいしか見どころがないので、映像関係に興味のある人にしかおすすめできません。

ホラーアクションゲームのPVだったら、ありだったかも。

オススメ度(10段階)……★★★
(つまらないけど、不思議とゴミ箱レベルとは思わなかった。)

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【死霊館 エンフィールド事件】

ロンドン北部に位置するエンフィールドで、4人の子供とシングルマザーの家族は、正体不明の音やひとりでに動く家具が襲ってくるなど説明のつかない数々の現象に悩まされていた。

助けを求められた心霊研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、一家を苦しめる恐怖の元凶を探るため彼らの家に向かう。

幾多の事件を解決に導いた夫妻ですら、その家の邪悪な闇に危機感を抱き……。

シネマトゥデイより。

ゾンビ作品が流行っている中、オカルトホラーで人気を得ている【死霊館】の続編。スピンオフの【アナベル 死霊館の人形】を合わせると3作目です。

シングルマザーのペギーと、4人の子供たちは、新しい生活を始めるため、ある家へと越してきます。

養育費も滞り、公共の援助も受けられず、経済的に困窮はしていたが、なんとか暮らしていこうとしたところ、おかしなことが起こり始める。

はじめは娘のイタズラや、気のせいだと思ったものの、家具が動く等ありえないことを目の当たりにして、近隣の家族や警察に助けを求めることに。

懐疑的な警察も、自分たちの目の前で家具が動くのを見て、自分たちの管轄外だと及び腰。

心霊研究家のウォーレン夫妻に助けを求めるんですが、夫妻の話はインチキという風潮に辟易とさせられている状況で、教会の力を借りるのが難しくなっています。

それでも困っているなら助けようと、ペギー一家の言っていることが真実なのか、援助をもらうための嘘なのかを調査することに。

もっとも、嘘だとしたら警官ふたりの前で起きているわけで、すごいスキルですけどね。

ストーリーのメインはウォーレン夫妻による調査ということになるんですが、作品的にはペギーの娘ジャネットの周囲で起こる現象がメイン。

日本だとオカルトでエクソシストものというと、悪魔や霊と戦って倒すイメージが強いですが、洋画の場合は調査がメインなパターンが多いと思います。

そのため、洋画ホラーにありがちな化け物が出てきて、人を殺しまくるということもなく、主人公たちが強力な武器や能力で戦うということもありません。

一応、妻のロレイン・ウォーレンは霊能力を持ってはいますが、戦うような能力ではないので。

当然ながら激しい惨殺シーンもないんですが、そこは精神的な怖さに定評のあるジェームズ・ワン。見事にゾッとさせられます。

最近のホラーの怖さに慣れてしまっている人たちには共感しづらいかもしれませんが、

古典的なオカルト的手法に現在の技術が加わった

と言ってもいいレベルです。

特に音響効果の使い方が上手いので、油断しているとビクッとさせられたりします。

推理もののように謎解きやミスリード、どんでん返しのような要素もあるので、淡々とした展開のせいでダレるということも少ないんじゃないかと。

ただ、本当に楽しむなら、【死霊館】、【アナベル 死霊館の人形】を観てからの方がより楽しめるでしょう。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(今回もアナベル人形はカメオのように出演しています。)

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【サイレント・ナイト 悪魔のサンタクロース】

クリスマスイブの田舎町で、保安官とその不倫相手、そしてポルノ撮影中の男女が殺害される事件が起こる。

現場に残されたビデオカメラの映像にはサンタクロースにふんした人物が映っており、女性保安官オーブリー(ジェイミー・キング)らは捜査に乗り出す。

しかし、謎の殺人サンタの犠牲者は増え続け……。

シネマトゥデイより。

悪魔のサンタクロース 惨殺の斧】のリメイク。

アメリカの田舎町で、保安官と不倫相手の女性が監禁されている様子。保安官は不倫相手の父親か夫だと思い、命乞いをするんですが、拘束している相手をライトで飾り立てている時点で異常です。

案の定、不倫相手とは関係ないただの殺人鬼で、命乞いもむなしく感電死させられちゃいました。

保安官に連絡がつかなくなったことで、休暇中だった女性保安官のオーブリーが異臭がするという空き家に行くと、保安官の死体。

不倫相手も無残な死体になっています。

殺人鬼は親に暴言を吐く生意気な子供、ポルノを撮影していた女優とスタッフを殺していくんですが、最後に殺されるポルノ女優は映像としては映りませんが、なかなか痛そうな死にざまでした。

やっぱり粉砕機での殺害はえげつないですね。

その際、ポルノ撮影をしていたカメラにサンタ姿の殺人鬼の姿が映っており、やっと殺人鬼がサンタの姿をしているということがわかるんですが、田舎町とはいえ、クリスマスシーズンで町にはサンタだらけ。

そのせいか、殺人サンタも撮影されていると気づいているにもかかわらず、カメラをそのまま放置という強気な態度。

その後も殺人サンタは保安官たちをあざ笑うかのように、次々と殺人を繰り返していきます。

基本的にオリジナル同様、悪い人間には罰を与え、良い人間にはプレゼントを与えるという展開ですが、設定を変えたことでややサスペンス色が強まっているように感じました。

オリジナルの殺人サンタは両親をサンタ姿の強盗に殺され、ひきとられた孤児院で悪いことや性的な行為には罰をという考えを刷り込まれた結果、殺人サンタへと覚醒してしまいます。

しかし、本作の殺人サンタはもう少しネガティブな理由な印象。

一部、対象外としか思えないのに殺される人物がいるんですが、その辺はラストで明かされてました。

目を背けるようなゴアシーン自体は少ないんですが、

殺人シーンと殺人シーンをつなぐためにストーリーがある

ような感じなので、万人受けはしないかも。

まあ、クリスマスに呪いあれ! という人たちにはおすすめです。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(殺人サンタものとしては良作。)

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