月別アーカイブ: 11月 2016

【鬼談百景】

【残穢】に合わせてリリースされ、様々な監督が撮影した短編集。

10話構成ですが、10人の監督でなく、6人で10話です。

一応、【残穢】の作家の元に届いた手紙というていなので、各話の間に竹内結子の「こんな手紙が届いた」というセリフが流れますが、本人は登場しません。

個人的にはそのセリフが、いまや文房具ソムリエとなった芸人だいたひかるの『どーでもいい歌』を思い出してしまい、徐々に笑いが込み上げてしまったのが残念です。

ストーリー的には

よく聞く類の話が多い

ので、ホラーマニアよりも一般受けすると思います。

『追い越し』

午前三時。男二人、女二人が乗った車がトンネルを越えて、田舎道を走っていると、その先に白い服を着ている女の姿が見えた。

男たちは速度を上げて女を追い越そうとするが…。

公式より。

女性を追い越そうとしてスピードを上げたのに、何故か並走されるという話。、

都市伝説の『ターボばばあ』を彷彿とする話。

その場にいれば怖いかもしれませんが、映像で見る分には特に怖くなかったです。

『密閉』

Kさんは自分の住んでいるマンションの部屋に気味の悪いものを感じていた。

元凶はクローゼットだ。

いくら閉じても、ひとりでに開いてしまうクローゼット。その奥には…。

公式より。

元カレに残っている荷物の引き取りを急かす女性。

何やらクローゼットから変な気配を感じるご様子。

はじめは良くある元カレとか、元カレの現在の彼女とか、主人公の女性の前に付き合ってた彼女とかいうパターンなのかなと。

結局、クローゼットの中にはキャリーバックだか、トランクだかがあるんですが、それが妙に気になります。

中に死体が入っていて、元カレが引き取りに来た時に開いてしまうとかいうパターンまで想像しちゃいました。

まあ、実際に元カレが荷物を引き取りにきた際にあることが起こるんですが、起こった出来事よりも人の方が怖いという話。

映像的にはそれほどでもないですが、地味に怖い話でした。

『影男』

孫の面倒を見ていた祖母の話。

昼下がり、孫を寝かして、うたた寝をして庭のガラス戸が叩かれる音で目を覚ますと、黒っぽい、影のようなその男はいきなり襲いかかってきた。

公式より。

普通のおばあちゃんが孫の面倒を見ている間にうたた寝してしまったらしく、ガラス戸を叩く音で目が覚めて様子を見に行くと、真っ黒の男が庭から窓を叩いています。

わけがわからず驚いていると、いつの間にか家の中に入っていて襲われるという展開。

その後、なんとか助かるんですが、帰ってきた娘に話をしても、わけがわからない。

よくあるパターンのオチですが、結局なんだったのかわからないので、不完全燃焼な気持ちにさせられました。

『尾けてくる』

学校から帰る女子生徒。

その道すがら、木立に立っている人影を見かける。

その男は林に身を潜めこちらを窺っているように見える。

助けを求める女子生徒だったが…。

公式より。

これもよくあるパターン過ぎて、オチが出オチレベル。

話が始まってすぐに、こういう話だろうなって思ったら、多分正解です。

『一緒に見ていた』

学校で首を吊って自殺を図った事務の女の子を発見した先生。

遺体の番をすることになった先生は廊下に出て、窓から校庭を見ていた。

すると何者かの気配を背後に感じる。

公式より。

事務の女の子を無視したら、校内で自殺されたという話。公式のあらすじだと廊下から校庭を眺めてるみたいですが、隣の教室に移動してます。

ひとりで待たされた男性教師が校庭を眺めていたら、校庭に死んだ女性が現れたり、背後に死んだ女性らしき霊が迫ってきます。

やり捨てられたからと言って、首を吊ってしまうメンタルの弱さもすごいですが、職場の人間をやり捨てる教師がクズ過ぎて、そのことばかりが気になっちゃいました。

まあ、クズだからこそ呪われてしまえと思えるんですけどね。

最後、慣れてしまったのか、霊に逆ギレする男性教師がちょっと面白い。

あと、校庭で遊んでいる女生徒が死んだ女性にぶつかるというシーンは珍しいかも。霊と思ってないのは間違いないんですが、見えているのか、見えていないのかはよくわかりません。

ただ、見えてるんだとしたら、片足に靴を履いてない女性をおかしいと思わない女生徒もなかなかな強者だと思います。

『赤い女』

赤い服の女が学校を徘徊している、という怪談話を友だちに語った、その後。

町では赤い女の姿がたびたび目撃された。しかし、その正体は、誰も知ることがなかった。

公式より。

個人的に一番怖い話。

いわゆる怪談を話したら、聞いた人たちが呪われるというタイプの怪談で、赤い服を着た女が襲ってきます。

最近、何故か赤い女というフレーズがよく使われるようになった気がしますが、Wiiのホラーゲーム【Calling】を思い出してしまいます。

隠しネタで赤い女ネタがあるんですよね。

まあ、脱線ネタはともかく、その赤い女の話をすると、赤い女が怒って襲い掛かってくるということなんですが、転校してきた子がその話をし始めます。

その後、冗談っぽくごまかしますが、どう見ても様子がおかしい。

話すと怒るなら話さなければいいのに、なぜ話すのかと。それがこの話の肝なんですが。

そして、友人の誕生パーティーでその話を始めると……という展開。

これに出てくる赤い女がすごい怖い。外見は別に普通の姿だし、ドタバタしてる様はコメディっぽく見えなくもありません。

確かに表情的には怒っているように見えるんですが、雰囲気としてはどちらかというと何も考えてないように見えます。

死ぬのに火の中に飛び込んでいく虫のようで、何も考えてないことが逆に狂気を感じさせるんですよね。

『一緒に見ていた』がそれほど怖くなかったので、あんまり期待していなかったんですが、なんとなく【呪怨】の初期を思い出したので、今後に期待していい監督かもしれません。

【へんげ】とか怪作でしたしね。

『空きチャンネル』

夜、テスト勉強をしている時にラジオをいじっていると空いているはずのチャンネルから唐突に女の声が聞こえた。

自分の身に起きたことを語るその女の話をついつい聞いてしまう。

公式より。

昔はラジオのダイヤルでチューニングをしていると、すごい遠い地域のラジオとか、警察無線とかが入ってくることがありました。

最近は自動でチューニングされたりするので、そういった話も聞かなくりましたけどね。

そう考えると、昭和世代の人かと思ったら、【ほんとにあった呪いのビデオ】の岩澤宏樹でした。ちなみに次の話『どこの子』も岩澤の監督作品です。

内容的にはその謎のチャンネルを聞き続けた少年がおかしくなっていく話なんですが、ラジオの内容が聞き取りづらいので、怖さがうまく伝わってきません。

【ほんとにあった呪いのビデオ】の演出補だったことを考えたら、はっきり聴こえない方が怖いと思っているかもしれないので、好みの問題かも。

『どこの子』

夜遅く、ひとり職員室に残っていた教師。

何気なく顔を上げると戸口に女の子が立っている。

おかっぱで、赤いワンピースを着たその女の子は、どこかへと走り去ってしまう。

公式より。

状況描写があるわけではないですが、よくわからない立地に立ってるのか、すごい孤立振りを感じさせる学校が舞台。

深夜まで残っていた2人の教師。ひとりが帰ろうとして、もうひとりがまだ残業しようとするんですが、気味が悪くなったのでやっぱり帰ろうとします。

しかし、なぜか声をかけても帰ろうとしている方は気づかない。どうやら残業すると言っていた方は車がないらしく、ひとりでは帰れない様子。

そのため、急いで片づけて帰ろうとするんですが、【学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!】の花子さんみたいな外見の少女が現れ、追いかけるハメに。

いや、自分も車がないと帰れないみたいな感じなのに、その子どうやって来たんだよと思うんですが、彼はそんな考えもよぎらないほど焦っていて、追いかけ続けます。

怖がってる割には意外と頑張る教師ですが、追いついて見てしまったことで余計に見てはいけないものを見てしまうんですよね。

外では外で、同僚を置いて帰る役と思われていたもうひとりの教師がちょっかいかけられるという展開。

映像的にはCG演出とはいえ、それなりにじわじわとした怖さがあるので、悪くないと思います。

学校の怪談ネタが好きな人なら楽しめるかと。

『どろぼう』

近所に住む子だくさんの家の、その母親が生んだ子供を殺しているという噂が立った。

ある日、その家を通りがかった女の子は、その家の子供らしき男の子に話しかけられる。

公式より。

地方に行ったら、こういう家庭ありそうだよなという話。

近所の人たちの噂になることを含めてありそう。

でも、だからと言って怖いかと言ったら怖くない。

というよりも、現実の方が酷いニュースだらけで、現実の方が恐ろしいです。

『続きをしよう』

墓地で鬼ごっこをして遊ぶ8人の子供。

一人怪我をして抜け、また一人…。

「もう帰ろう」と誰かが言い出しても良かったはずなのに。

「続きをしよう」と誰かが言った。

公式より。

墓場で遊ぶ自体罰当たりなので、子供たちが怪我をするのは怒った霊のせいなのかと思ったんですが、どうも子供たちの様子がおかしい。

怪我して誰かが帰っても、「続きをしよう」の声で続きを始めます。まるでサバイバルゲームのようです。

下手すれば死んでたんじゃないのというような怪我の仕方をしてるのに、これで帰っていいよね的な抜け勝ちみたいなセリフもあるので、本人たちも何か察しているらしいし。

そうなると、最後のひとりがどうやって抜けるのかが気になるところですよね。

この話は怖いというよりも、気味が悪いタイプ。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ムラがあるけど、ベテラン監督揃いなので、ホラー好きも観ておいて損はないでしょう。)

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【キングスマン】

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。

ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。

そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。

シネマトゥデイより。

高級なスーツに身を包んだ紳士たちによるアクション系スパイ作品。

たちとは書いてますが、作品中で戦うのは、コリン・ファース演じるハリーと、ハリーの教育を受けたエグジー、ランスロットというキングスマンだけなんですけどね。

名前から推測できる通り、キングスマンは円卓の騎士をモチーフにしていて、騎士名がコードネームになっていて、サポートとしてマーリンで構成されています。

円卓の騎士をモチーフにしているので、てっきりイギリスの極秘のスパイ組織なのかと思ったら、どの国にも属さない組織でした。

にも関わらず、まるでアベンジャーズみたいに地下に巨大な基地や乗り物、SFばりの武器や装備を備えています。

ちなみに敵のボスで人類を間引こうとしているヴァレンタインは、アベンジャーズでは世界を守る側の司令官フューリーだったサミュエル・L・ジャクソンだったりします。

そんなキングスマンのランスロットは序盤で単身アーノルド教授を救出に行って、キングスマンの強さとかっこ良さを見せつけておいてやられるというかませ犬。

というか、ランスロットを殺した敵役の女殺し屋ガゼルが強過ぎるだけかもしれません。

両足が金属の義足にも関わらず、音もたてずに忍び寄るし、その脚でなんでもスパスパ斬っちゃうし。

まあ、ランスロットが殺されたおかげで補充のためにキングスマンたちが推薦した人物が、新たなランスロットとなるために11人の若者が選考を受けるというのが前半。

そこからもわかる通り、

ストーリーとしての主人公はハリーではなく、エグジー

です。ジャケットや見どころ考えると、ハリーが主役にしか見えませんけど。

後半は見どころとなる罠にはめられたハリーによる大虐殺の後、エグジー、ロキシー、マーリンがヴァレンタインの企みを阻止しにいくという流れ。

ただ、戦力差が激しい上、役割分担の都合上、基地に突入するのはエグジーのみ。

そのせいなのか、解決策がもはやコメディ以外の何物でもありません。あんまり笑えないと思いますけど。個人的には園子温の【地獄でなぜ悪い】を彷彿とさせるくらい悪乗りし過ぎという印象。

派手なので記憶には残る演出ではありますけどね。

全体的にはスタイリッシュなアクションと、本来なら師弟を描いたスパイものなんでしょう。

ただ、ハリーがエグジーの面倒をみる理由が、エグジーの父親がハリーや仲間を救った恩返しなんですが、成長したエグジーは元々頭も良ければ、身体能力も高い。

父親が殉死したのに母親が援助を断ったため、生活環境が悪く、素行不良に陥ったという状況。

そのため、ハリーがスパイテクニックを教えるという展開ではなく、キングスマンになるためのコネになっただけ。

この辺がハリーがエグジーの才能を見出して開花させたとかだったら、もうちょっと感動できたと思うんですけどね。

そういう意味では好みがわかれるかも。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(映像としては見どころが多いけど、話や展開のご都合主義やとってつけた感が引っかかる。)

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【ソーセージ・パーティー】

スーパーマーケット「ショップウェル」で、ソーセージのフランクは恋人であるパンのブレンダと結ばれホットドッグになることを夢見るなど、食材たちは人間に買われることを望んでいた。

ある日、ついに一緒にカートに入れられ喜ぶフランクとブレンダだったが、アクシデントが発生し店に取り残されてしまう。

一方、夢がかない購入された食材たちは……。

シネマトゥデイより。

誘われた段階でCGアニメなのに、エログロのB級と聞かされ、予告編を見た限りでは、嫌な予感しかしなかった作品。

結論から言えば、

軽い下ネタが平気なら普通に面白い。

ストーリーは大まかに2つに分かれて進行。

スーパーマーケットに陳列されている商品たちは、客を神、店員を暗黒神、店の外は願いがかなう楽園だと信じています。

そんなある日、客が交換して棚に戻され、外は地獄だと言っていたハニーマスタードが再び買われることに。

カートにはソーセージたちや、グラマーなパン、売れ残りをまぬがれたらしいビデなんかも買われようとしていることに喜んでいます。

しかし、ハニーマスタードが自殺をはかったことでカートは大混乱。

比喩ではなく、【プライベート・ライアン】のノルマンディー上陸シーンとなってしまいます。

過激バージョンの予告編でも流れているシーンですが、【プライベート・ライアン】を観ていたら、よくパロディ化されていると感じるはず。

結局、セットの袋から出てしまったソーセージのフランクとパンのブレンダは、ベーグルのサミーベーグルJrやラバシュのカリームとともに陳列棚を目指そうとします。

その影ではやはり店内に取り残されたビデがフランクとブレンダに逆恨みして、モンスター化して迫っているという状況。

一方、買われていった方はというと、調理のために皮を剥かれたり、茹でられたり、切られたり、裂かれたりともう地獄絵図。

中には生でバリバリ食われてしまうのも。

なんとか逃げ出したソーセージのカールは、フランクに真実をつたえるため、スーパーマーケットを目指すという展開。

もっともカールがハードな状況なのに対して、フランクとブレンダはたまに危険な目にあうものの、タコスのテレサも加わり、イチャコラしたりで余裕が多いんですよね。

必死にフランクを助けようとしているカールがちょっとかわいそう。

全体的にダイレクトな下ネタも少ないし、グロも序盤の調理シーンくらいだよなって思って観ていると、ドラッグ絡みの話が出てきた辺りからきな臭い感じになっていき、CGアニメじゃなかったら、「えっ」てなりそうなシーンもあるので要注意。

エロシーンの方はクライマックスの乱交シーン以外はほとんど口で言ってるだけなので、よほどそういう方面に潔癖か、子供じゃなければ平気だと思います。

もっとも、そういう人たちが観ようと思う映画ではないですけどね。レンタルや配信でよく確認せずに見ちゃったというパターンくらいですかね。

難点としては、詳しい必要はないけど、映画や海外の知識を多少知らないと笑いがわかりにくいかも。

ガムとして出てくるホーキング博士のセリフとか、知らないとなんでガムが車いすとか、セリフが物理学に偏ってるのかとかわからないでしょうし。

多分、日本人が一番わからないのが悪役となるビデ。日本だとウォシュレットで見る単語ですが、海外にはウォシュレットがあまり普及していません。

電源とか、下水の関係だそうですが、便器とは別の設備や、作品中に登場する備え置きの道具が一般的みたい。まあ、女性用の洗う道具だと思ってください。

まあ、そんなのを悪役に選ぶ辺り、下ネタなんでしょうけどね。

思ったより時間が短く感じたので、くだらない下ネタ好きな人なら楽しめると思います。ちなみに六本木での上映では、女性客の比率が高かったです。

入口のスタンディポップと記念撮影してるのもほとんど女性でしたし。

【アイランド】のスーパーマーケット版とかいろいろ書きたいことはあるけど、深く考えずに見て欲しい。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(エンディングロールに入る『最後の真実』は面白いけど、賛否両論かもしれない。)

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【プライベート・ライアン】

1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。

そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。

彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。

兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。

ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発するのだが……。

allcinema ONLINEより。

職場の人に何故か【ソーセージ・パーティー】を観るのに誘えるのは自分しかいないと言われたんですが、パロディがいっぱいらしいとのこと。

過激バージョンの予告を見てみたら、後半に【プライベート・ライアン】のオマージュが。

そんなわけで久々に視聴してみました。

スピルバーグの戦争映画で、ノルマンディー上陸作戦の時期を描いたもの。

もう序盤から激しい上陸作戦で、苦手な人だとトラウマになりそうなレベル。世代によっては【バトル・ロワイヤル2】をイメージするかもしれませんが、非になりません。

ほぼ虐殺されに行くような感じです。

そんな戦闘があちこちで行なわれているんですから、当然多数の戦死者が出ています。

そんな中、遺族に通知を送る施設で、4人兄弟のうち、3人までもが同日に戦死が伝わる家庭があることが発覚。

さすがに不憫に感じた上層部は、最後のライアン二等兵を母親のもとに返そうと決断。トム・ハンクス演じるミラーに救出を命じます。

しかし、ライアンが配属されていた空挺部隊は乗っていたヘリから放り出され、それぞれの所在がわからなくなっていました。

ミラーを含めて8人で前線にいるライアンを助けに行く構図はまるで、【南総里見八犬伝】のようですが、相手は姫でもなければ、生死も不明なんですからたまりません。

国のためとか、家族や仲間を助けるためならまだしも、8人の生命を賭けるに値する人物とも思えないんですよね。

実際、任務だから遂行しようとしているだけで、

誰も心からライアンを助けたいと思っているわけではない

わけです。このライアン二等兵をマット・デイモンが演じているんですが、あえて撮影を時系列に行うことで、一緒に撮影していないデイモンにヘイトを溜めるようにしていたんだとか。

他の部隊と合流したり、仲間を減らしながらもなんとかライアンを見つけるミラーたちですが、予想外の展開に。

ミラーたちはライアンを連れ帰ることができるのかというストーリー。

映画としては戦争映画ですが、どちらかといえば、人間は他人を犠牲にして生きていて、他人を犠牲にしてまで生きた人生はそれだけの価値があるのかという疑問が投げかけられている気がします。

中盤でライアンたちが乗っていたヘリのコントロールが失われた理由が判明するんですが、その辺りもひとりの人間の価値について言及しているとしか思えないし。

地味に有名な俳優が出ているのも見どころ。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(3時間近いので、さすがに長い。)

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【ゾンビーバー】

あるトラックに積まれた汚染廃棄物がトラブルによって、ビーバーの住む湖に落下。

その近くにキャンプでやって来た仲良し女子3人組が楽しんでいると、それぞれの恋人や元彼ら男性たちが乱入し、一行は能天気に浮かれ騒ぐ。

そんな折、浴室に凶暴なビーバーが現れ殴り殺すが、捨てたはずの死体が翌日見当たらず、逃げたような足跡が残っており……。

シネマトゥデイより。

リリース当時、スマッシュヒットしたゾンビになったビーバーが若者たちを襲うホラー。

カバージャケットからはホラーコメディに見えますが、ただのB級ホラーです。

しょっぱなからバカなコンビが鹿をはねて、産業廃棄物らしいものを落としてしまい、それがビーバーのダムに引っかかったために中身がビーバーに。

もうその時点でいかにも過ぎて、笑いが込み上げてきます。

彼氏に浮気されたジェンを慰めるため、メアリーとゾーイはメアリーの叔母が住む湖へとやってくる。

携帯もほとんど通じず、娯楽が湖くらいしかないのでビッチっぽいゾーイはオッパイをさらけ出しながら泳ぎにいくことに。

ビーバーのダムや住処を見つけて、ビーバーの習性を軽く説明。謎の緑色の液体はオシッコということにされちゃいました。

現われた熊を現地の口が悪いおっさんスミスが追い払ってくれるんですが、どう考えても後でヒーローのように助けてくれるとしか思えません。

夜になって不審な物音がして、何か起こるのかと思ったら浮気したジェンの彼氏サム、メアリーの彼氏トミー、ゾーイの彼氏バックが現われます。

女子会のはずなのに、ゾーイがバックと逢いたいからと呼んでいたというオチ。ジェンを慰めることになる原因をはずさないとかアホ過ぎます。

ちなみにここらで登場人物を軽く紹介すると、ジェンは面倒くさい自己中。メアリーは真面目そうな眼鏡。ゾーイはオッパイ。

男の方はサムはバイオレンスな言動をするヘタレ。トミーは仲間思いな生徒会長みたいなキャラ。バックは邦画だったら香取慎吾が演じそうなバカ。

こうやってまとめると、いかにもな組み合わせのカップル3組ですね。

結局、3組に分かれるという無茶振りをした結果、当然ながら喧嘩別れしたジェンがバスルームに向かうと、ビーバーのような何かが登場。

もう見た目からして可愛くないし、まともではありません。

悲鳴を聞いて集まった6人はバスルームに現われたビーバーのようなものをバットでフルボッコ。

死体を外に放り出すんですが、翌朝には何故かありません。しかし、野生動物が食べたということにして、湖へ泳ぎに行ってしまいます。

そこでゾンビーバーによる襲撃が始まるんですが、そこからが早い。

そこまでほとんど出てこなかったビーバーたちが次々現われます。お前ら、どこにいたんだよというレベル。

しかも、このゾンビーバー、登場人物たちより頭がいいというか、ムチャクチャだろというレベルで戦術的に襲撃してきます。

人間を襲うのは初めてのはずなのに、電話線を嚙みちぎったり、道をふさいだりと殺人鬼ばりの行動です。

そうは言ってもしょせんビーバーなので、人間が勝手に怯えてるだけで直接殺すパターンはほとんどないんですけどね。

その代わり、なんと感染したり、死んだ人間はゾンビーバーに変貌するという謎展開。

おまえ、いつ噛まれたんだよという人物ですらゾンビーバー化します。

特に
ある人物がゾンビーバー化するシーン

はなかなかの見どころ。

ご都合主義なので、普通のゾンビと違い、道具を使ったりもするのも適当でいいなあって印象でした。

ただ、テンプレに忠実な展開と思わせておいて、意外な展開やミスリードもあり、B級ホラーとしては面白い部類だと思います。

難点としては、ジャケットがコメディっぽいのに対し、意外とグロいので、気持ち悪いのが苦手な人にはおすすめできません。

グロ好きが喜ぶレベルではないですけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ちなみにビーバーたちはパペット丸出しで、本物は出てきません。)

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