月別アーカイブ: 5月 2014

【鈍獣】

失踪(しっそう)した小説家の凸川(浅野忠信)を捜すため、担当編集者の静(真木よう子)は彼の故郷を訪ねる。

彼女はそこでなぜかホストのいないホストクラブにたどり着き、地元のドンである江田(北村一輝)の愛人順子(南野陽子)に凸川の消息を尋ねる。

そこへ警官の岡本(ユースケ・サンタマリア)も現れるが、彼らの話はまったく要領を得ず……。

シネマトゥデイより。

【池袋ウエストゲートパーク】や、【木更津キャッツアイ】、【少年メリケンサック】など人気作を出し続け、固定ファンの多いクドカンこと宮藤官九郎脚本の作品。

自分もクドカンの脚本は好きですが、この作品はとても人に勧められる作品ではありません。

『殺しても死なない男』と、その男のせいで狂わされていく人たちというストーリーは他にもありますが、B級以下の仕上がり。

そういったシチュエーションの作品だとキャラクターに個性や、独特の価値観みたいなものがないと面白いとは思えない。

残念ながらこの作品はそれを感じず、ただ

浅野忠信がやってきて、それに対して北村一輝やユースケ・サンタマリアが驚いて、死なない事にイライラしている。それの繰り返し。

本当にそれだけ。

阿部サダヲのようなリアクションが不思議な人や、死なない男が荒川良々やドランクドラゴン塚地のように何があってもヘラヘラしているようなキャラクターがいれば、また違ったかも。でも、残念なことにそういう人たちはいません。

逆にそういったオーソドックスな感じを壊すなら壊すで、もうちょっとクドカンらしいふざけているように見えるけど、終わってみるとちゃんとストーリーとして成立している感じが欲しかった。

クドカンの脚本は独特の波長があるので、面白いと思う人とつまらないと思う人に分かれるし、一応テーマが『友情』なんだろうというのもわかる。

でも、それでもあえて書くなら、この作品を面白いという人は、どこか歪んでるか、本人は認めないとしてもクドカン信者になってしまっていると思う。

ネットでは、万人受けしないのわかってるから遊んでいるんだろうだとか、ナンセンス・コメディなんだからという感想もありますが、権威化してしまったクドカンの作品だから面白いと言っているようにしか思えなかった。

よくある部屋に呼ぶスタイルのトークバラエティで、ゲストが来たと思って扉を開けると、毎回鈍獣が現れるというナンセンスなシチュエーションを面白いと思う人なら面白いでしょうけどね。

まあ、大乃国とジェロをキャスティングしたのは凄いと思います。こういうコメディ映画に出るんだという意味で。

オススメ度(10段階)……★★
(個人的にはクスリともしなかったので、★1でもいいくらい)

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【-less(レス)】

イブの夜、毎年恒例のクリスマスパーティーに出席するため、車を走らせるハリントン一家。近道である人気のない森へ向かったが、いくら車を走らせても目的地にたどり着かない。やがて道端に赤ん坊を抱えた白いドレスの女(アンバー・スミス)が現れ……。

シネマトゥデイより。

ホラーかミステリーか悩むところですが、ホラーにしておきます。以前から気にはなっていたんですが、なかなか見つけられなかったため観れなかった作品。

世にも奇妙な物語に近い雰囲気で進み、日本でも語られる怪談をモチーフにしているかのようなストーリー。

欧米の作品にしては、「あいつら死んじまえ!」的な行動をしていた若者たちが殺人鬼に殺されていく展開ではなく、
ごく普通に見える家庭と、娘のボーイフレンドが一人ずつ黒い車に連れ去られたと思うと残酷な死体になって現れるという展開。

ただ、聞いて想像していた感じだと、黒い車とすれ違うといきなり一人車からいなくなるという展開だと思っていたため、ちょっと普通に感じる。オープニングの時点では【悪魔のいけにえ】を彷彿とさせます。

オチも薄々と予想できるものの、ストーリーはともかく、キャラクター的に色々と疑問が残る。貼ってある伏線は回収してあるんですが、登場人物の言動がおかしい。

人が死んでるのに、いなくなった白い服の女は逃げたんだとか言って置いていこうとする父親とか。いや、普通に考えたら女も一緒に拉致か、女が殺人鬼と思わないか? とか、森の中でグラビアに欲情する弟とか。

もっとも、オチの段階で意味がわからないこともあるので、その辺はなんだかなあって思ってしまいます。

ほとんど道走ってる車の中だし、グロいシーンは家族の演技で表現しているので、低予算で作れそうな作品の割には面白い展開ですけどね。

グロいのは苦手だけど、怖いのを観たい人には楽しめるかも。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(油断するとネタバレしてしまう危険な作品)



↑予告編

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【GOEMON】

織田信長(中村橋之助)を暗殺した明智光秀が討伐され、豊臣秀吉(奥田瑛二)が天下を取った時代。超人的な身体能力を武器に金持ちから金品を盗み、貧しき者に分け与える盗賊・石川五右衛門(江口洋介)がすい星のごとく現れ、庶民を熱狂させる。そんな中、五右衛門は盗み出した財宝の中に重大な秘密が隠されている南蛮製の箱を見つけるが……。

シネマトゥデイより。

もしかしたら、人によっては【CASSHERN】のキャラが石川五右衛門になっただけと感じるかもしれない時代劇アクション。もちろん、

史実は無視している

ので、内容は信じちゃいけませんw

個人的に一番好きなのは、序盤の遊郭らしくところでたくさんの女性がダンスしてるところ。もっとも、着物の着こなしがミス・ユニバースに通じるものがあるので、好き嫌いが分かれるところですけどね。ただ、遊郭の豪華さ、女性たちの派手さは確実に目を引きます。

こういった作品の肝となるアクションシーンは、一部を除いて結構頑張っていて、以前はゲームでしか見れなかったようなスタイリッシュな動きをしてくれています。この辺、昔のようにとりあえず爆発させときゃ派手だろう的な感じから、CGでどこまで出来るかっていう方向にシフトしていってますね。

特にワイヤーアクションを使っていたようなシーンでも、CGで処理することで、ピョンピョン跳ね続けられるし。ただ、残念なのが処理が難しいのか、時折アクションシーンで良く見ると人物までイラストかCGになってるところ。DVDで観たんですが、ちょっと違和感が気になります。

キャストの都合もあるのか、正直ストーリー的にいらない要素も結構あるので、ちょっとバタついたり、散漫な印象を受けますが、復讐劇としてはそれなりな出来にはなっていました。

江口洋介って、言うてもおっさんなのに、社会派ドラマだけでなく、いまだにアクションに普通に出れて、凄いですよね。真田広之のようにアクション作品メインでもないのに。

邦画アクションにしては、面白い方だと思う。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(もうちょっと絞った方が見やすかった気がします)

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【おっぱいバレー】

赴任早々、廃部寸前の弱小男子バレーボール部の顧問になった女性教師・寺嶋美香子(綾瀬はるか)。ある日彼女は、やる気のない部員たちに、「試合に勝ったら、おっぱいを見せる」という、とんでもない約束をさせられてしまう。おっぱいを見るという目標に向かって、思春期真っ盛りの部員たちは、別人のように練習に打ち込んでいく。

シネマトゥデイより。

劇場公開当初、「『おっぱい』なんて恥ずかしくて言えない」とか、逆に変態かと言わんばかりに連呼すると言ったタイトルだけが問題になった映画。一応、対策として『OPV』と略称でどうぞという話もあったものの、誰もそんな呼び方しなかったというオチつきw

さて、そんな映画の内容はというと、オープニングこそ【ぼくたちと駐在さんの700日戦争】のオマージュ? と思わせるようなシーンから始まりますが、いたって普通な青春ドラマ。思ったほどコメディではないです。

性に興味深々な中学生たちが若い先生のおっぱい見たさに頑張るわけ実話を元にしたストーリーなわけですが、元の先生がどんな人かはともかく、

綾瀬はるかのおっぱいが見れるなら男なら頑張るだろう

とか思ってみたり。

また、この弱小バレー部。元々部員が5人しかいないのですが、バレー経験があった城が入部したものの、5人のレベルの低さに退部。ある出来事がきっかけに再入部するんですが、豹変振りが酷い。

退部する際の城はストイックな感じで、バレーに懸けてる好青年だったと思うんですが、先輩たちと交わって『おっぱいの約束』を知ったことでそっちの世界へ。いかにも中学生らしいですね。

他に語るべきは綾瀬はるか。正直、綾瀬はるかは黒木瞳と一緒で機械というか、人形っぽい無機質な表情しか出来ないというイメージだったんですが、結構血の通った表情をしています。

本当はそういうキャラクターなはずのTVドラマ【ホタルノヒカリ】の雨宮蛍ですら、どこか人間の真似をしている人形っぽかったので、演技の幅が広がった気がします。

TVドラマ【Mr.BRAIN】やTVドラマ【仁-JIN-】でも人間らしい表情を見せているので、元から好きですが、更に好きになりました。

あとは劇中で使われている音楽が渋い。70’s(80’s?)の青春ソングが何曲も使われているので、アラサー、アラフォー世代もノスタルジックな気分にさせられます。

個人的には『オリビアを聴きながら』のメロディが流れた時に、ちょっとウルッときちゃいました。

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(まあ、でも傑作とまではいかないので平均レベルの点数で)

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【キャリー(2013)】

狂信的クリスチャンの母親から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。

シネマトゥデイより。

スティーブン・キング原作で、ブライアン・デ・パルマのオリジナルから30年以上経ってのリメイク。ちょっと最近、リメイクや、時間の開いた続編が多過ぎないかと思います。

リメイクに関しては、著作権の保護期間が切れたからとかならわからないでもないですが、アメリカの場合は法人が著作権持っている場合、保護期間が切れることがあるのかという状況なので、そうそうないでしょう。

そう考えたら、同時期にリメイクや続編が大量発生するのは、単純にビジネス的な採算の問題としか思えません。

この作品もその例に漏れず、名作である【キャリー】を人気の女優クロエ・グレース・モレッツが演じることで売り上げを見込んだのでしょう。

実は3度目の映画化らしいですが、日本に流れてくることすらない2作目に比べれば、まだ全然マシなんでしょうが、やっぱり何か違う。

オリジナルのキャリーがあまりにも薄幸そうな容姿だったのに対し、クロエはちょっと健康的過ぎます。

家では宗教にのめり込んでいる母親に偏ったしつけを受け、学校ではいじめに遭う。その結果、たまり溜まったものがプロムで暴走するというのがオリジナル。

それが本作では過ちを犯した母親が、それでも娘を愛せるかと思ったが愛せない。学校でいじめに遭うことに変わりはないですが、相関図がすごく雑。

そして、ここが大きい違いなんですが、キャリーが途中から超能力を自覚しています。

そのおかげで母親が絶対的な支配を出来ておらず、ちょくちょく反撃をくらって、逆に怯える側になってしまったり。

また、母親の過去の出来事の描写のでせいで、キャリーは超能力者じゃなく、悪魔が母親に産ませた悪魔の化身なのかと思わされます。

そういう話ならそういう話で面白いと思うんですが、それなら

【キャリー】じゃなくていいかな

という気がします。

逆に言えば、オリジナルの【キャリー】を観たことがなければ、そういうイメージがない分、【クロニクル】のような感覚で観れるので面白いかもしれません。

なんにせよ、本作のキャリーは追いつめられて暴走した可哀想な少女ではなく、自我と力に目覚めた少女が幸せの絶頂から突き落とされて、自分の意志で虐殺をするという嫌な奴という印象でした。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(リメイクだとこういうデメリットがありますよね)

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